取り組み・活動

私の働き方
2021年11月22日

人材育成のスペシャリストになり、そのノウハウを広めることで、世の中の社員教育を活性化させたい

本コーナーでは、WOW WORLDで働く人が、社会やお客様、仲間とどのように歩み、どのような自己実現を目指しているかを紹介します。

第5回は経営管理部の嬉野 結(うれしの ゆい)です。
2017年4月にエイジア(現WOW WORLD)に新卒で入社し、営業を担当しながらインサイドセールスや大阪オフィス、教育チームなど複数部門の立ち上げを経験してきました。今年度からはその教育チームの専任リーダーとして、新卒社員の研修を担当。そんな彼女が描く未来は「自社で蓄積した社員教育のノウハウを世の中に発信することで、その領域を牽引する第一人者になり、多くの企業の社員教育を活性化させること」です。その実現に向けた想いや取り組みを紹介します。

嬉野 結 Yui Ureshino
経営管理部 教育担当
嬉野 結

社員教育を推進し、世の中に影響力を与えられる第一人者になりたい

私は現在、2021年4月に自分で立ち上げた教育チームの責任者として社員教育を担当しています。社員教育は、個人や組織の成長を飛躍的に促進させる重要な任務だと考えています。しかしながら、社員教育に関する情報をインターネットで調べても世の中にはあまり出回っていません。精通した知り合いも周りにいない中、そのような現状に直面した私は、きっと世の中にあるたくさんの企業の教育担当は同じように困っているのではないか、という思いに駆られ、自分自身がこの領域で経験を積み、発信することで、世の中の社員教育を活性化させていきたいと思うようになりました。まずは私がシェアしたノウハウをさまざま な企業で役立ててほしい、そしてゆくゆくは、それらのコンテンツをシェアする輪が広がり、企業の教育担当がお互いに情報交換ができるソーシャルコミュニティができてほしいと願っています。

0から立ち上げた教育チーム。教育業務の属人化を防ぎ、会社の成長につなげる

教育チームの必要性を感じたきっかけは、新卒入社1年目の秋、当時7人いた同期の間で自社製品の「WEBCAS(ウェブキャス)」に対する知識に差があったことです。システムの内部を知り尽くしているはずの開発部の一人が、営業部の私に「この機能って何に使うの?」と質問したことがありました。そのとき、たとえ一日中ソースコードとにらめっこしている新人だとしても、「自分が開発に携わったシステムがどう使われているのか」を知る機会を設けたほうがよいのではないか、そのほうがもっとやりがいがあるのではないか、と感じました。

その後、入社2年目で初めて後輩を指導し、入社3年目には営業部全体の教育プロジェクトに参画しましたが、ここでも新人メンバーたちの「知識の差」を感じることがしばしばありました。そこで私は、新人が必要な知識やノウハウを平等に共有される体制を作りたいと考え、“教育業務の属人化”から脱却すべく、教育プログラムを一から整えることに尽力しました。こうして営業部内の教育体制が整い、新人教育のさまざまな課題が解決されていく過程を目の当たりにしたことで、今度は「この経験を会社全体の教育業務に活かしたい」と考えるようになりました。

全社教育の構想を深めるなか、社員教育の事例を調べることが増えました。しかし検索をしても、社員教育について言及している事例は少なく、情報があまり表に出てこない領域だということに気づきます。そのとき、きっと私が事例を探しているように世の中の企業の教育担当はさまざまな悩みがあるのではないか、そして、私がWOW WORLDで実践した事例を世の中に公開すれば、同じような社員教育を担当する 方々の役に立つはずだと思うようになりました。私の目指す姿は、会社全体の教育体制を強化し、会社の成長を目指すこと、そして、その経験を世の中に広めていくことだと認識し、新たに組織横断で動ける教育チームを立ち上げることを決めました。教育チームの立ち上げにあたっては、営業の業務と並行して準備を進め、会社に教育の大切さを伝えるべく、部門長や役員に向けてプレゼンをしました。どんな反応があるのかとても不安でしたが、前向きであたたかい言葉をいただき、正式に教育チームをつくることが認められました。その後、各部門にどのような課題があるのかヒアリングをして教育プログラムを作るなど、教育チームの活動開始に向けて準備を進めていきました。

そして、2021年4月入社の新卒社員を対象に、主に製品研修を実施する教育チームが始動しました。この頃から「株式会社WOW WORLD教育チーム growth note 」で、教育チーム立ち上げ秘話や、自身が教育をするなかで大切に思っていることなどの公開を始めました。新卒社員の研修からスタートした教育チームですが、その取り組みを知った各部署から「中途社員にも教育をしてほしい」という依頼が来るようになり、入社して間もない中途社員に向けた研修も担当するようになっています。新卒向けの教育体制はこの半年で整えることができたので、次のステップとして中途向けの研修に力を注ぎ 、ゆくゆくはチーフやリーダーなど階層別研修にも挑戦したいと思っています。

これまでも「新しいものをつくる」ことに挑戦し続けてきた

2017年に新卒で入社して以来、私は社員教育以外にもインサイドセールスや大阪オフィスの立ち上げなど、新しい業務に挑戦してきました。特に印象に残っているのは、入社2年目で挑戦したインサイドセールスチームの立ち上げです。当時、日本国内でもまだインサイドセールスの概念が浸透していないなか、今までなかったものを0ベースからつくる経験をしました。モデルが少ない状況で、社内になかったものをつくりあげていくこと、これまでのやり方を変えていくことに対して、周囲の賛同や評価を得ることはとても難しいものでした。しかし、入社して早い段階で自分の実績にとらわれず踏み込み、周りに協力を求めたことで、 ひとつの組織をなんとか作り上げることができました。当時は大変な思いもしましたが、インサイドセールスチームは、今や営業の要、心臓部と評価されています。この経験は、私にとって大きな自信になりました。

実は、私は仕事に関わらず、これまでの人生を通して新しい取り組みに参加しないかとお誘いを受けることが多くあります。これは、何事も恐れることなく、前向きに捉えられる性格が新しい役目を任されることにつながっていると思います。たとえ変化が起きて自分に大変なことが降りかかっても、まずは挑戦してみようという気持ちを大切にしています。

働くことで、自分の存在価値を高めていきたい

私にとって「仕事」とは、人生を歩むうえで欠かせない生活の一部であり、自分自身を表現する場としてなくてはならないものです。しかし自分の性格上、将来子どもを持つようになった際には専業主婦にならざるを得ないかな、と考えていました。家庭のなかで「仕事担当」「家事・育児担当」をキッパリ分けないと、生活が上手く回らないと思っていたからです。ところがWOW WORLDに入社してから、産休育休を経て復帰している先輩の様子や、社内のフォロー体制をみて、この会社なら仕事と家庭の両立が叶うのではないかと感じるようになりました。もし、この先ライフステージの変化があったとしても、私は変わらず働き続けることで自分の存在価値を高めていきたいと考えています。

社員教育のコミュニティを広げ、誰もが活躍できる社会の実現につなげる

現在は、WOW WORLDの社員全員が活躍できる会社を目指して社員教育に取り組んでいますが、今後は同じような悩みを持つ方々と情報を共有できるような取り組みにも積極的に挑戦していきたいです。定期更新しているnoteのほかにも発信していく方法を考えていきたいと思います。また、そのような取り組みを通して私自身が社員教育の第一人者となることで、社員教育のコミュニティを広げていく役割を担っていきたいです。社員教育の事例が世の中にたくさん増え、共有するコミュニティが広がっていけば、世の中の企業の社員教育のレベルが高まり、誰もが活躍できる社会の実現につながっていくと信じています。その実現に向けて、世の中に影響力を与えられるよう実績と信頼を勝ち取っていきたいと思います。

嬉野 結の仕事風景

※所属部署や名前はインタビュー当時のものです(インタビュー2021年10月12日)