取り組み・活動

広報レポート
2021年12月14日

カードゲームでSDGsを体感!社内勉強会「SDGsセミナー」参加レポート

こんにちは。WOW WORLDのマーケティング部でPRを担当している佐藤です。本Webページ「描く未来」にて、社内での取り組みやプロジェクトの様子をレポートしていきます。外からでは見ることができない、会社をより良くしようと活動する従業員の姿を皆さまにお伝えします。今回は、社内勉強会として実施した「SDGsセミナー」の内容をご紹介します。

SDGsセミナーを実施した背景

2021年11月26日(金)に社内勉強会として、SDGsセミナーを実施しました。SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すために定められた国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成されています。

本セミナーでは、株式会社グリーゼの取締役 福田多美子さんを講師としてお迎えしました。株式会社グリーゼは企業のWebマーケティングや、SDGs/サステナビリティの支援を行っており、コンサルティングからコンテンツ制作、社員研修までトータルサポートしています。当社でもSDGsへの取り組みを推進していくにあたり、SDGsについて理解を深める必要があったため、この度社内研修を実施することとなりました。今回はマーケティング部と人事、教育チームの計7名が参加しました。

セミナー内容

【第1部】SDGs カードゲーム
第1部では、カードゲーム「SDGs de 地方創生」を通じてSDGsを体験しました。「SDGs de 地方創生」は、SDGs の考え方を地域の活性化に活かしながら、地方創生(※1)を実現する方法について、参加者全員で対話して考えるゲームです。

※1 地方創生とは、人口の減少に歯止めをかけるとともに、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくことを目的とした政策のこと。

●ゲーム概要
 人口数万人の小さな町に住んでいる「住民」と「行政職員」になり、今後12年間で町がどうなっていくのかをシミュレーションする
●ゲームのゴール①
 地域全体の目標を達成する(地域の状況メーター〔人口・経済・環境・暮らし〕を上げる)
●ゲームのゴール②
 個人目標を達成する

はじめに、各々にプロジェクトカード、人材カード、活動資金が配布されます。必要な資金と人材を集めてプロジェクトを実行することで、地域の状況メーターが変化したり、資金がもらえたりと、さまざまなリターンを受け取ることができます。プロジェクトカードに記載されている内容はすべて実在するものだそうです。

SDGsセミナー(カード)

また、「行政職員」は町の予算管理も担います。地域全体の未来を考えて、補助金の配布や融資を行い、「民間」を巻き込みながら最適な予算配分をする必要があります。ゲームは4ターン制で、1ターン終了ごとに人口・経済の状況に応じて行政には予算を付与されるほか、人口メーターが一つ減少します。

1ターン目はルールを確認しながら動きました。プロジェクトを着々と実行していくものの、暮らしメーターが最低になり焦ります。

SDGsセミナー(ゲームの様子)

2ターン目から自分のやるべきことを理解して、積極的に動き出します。4ターン目に入り、資金と人材が豊富になり、各メーターを一気に上げることができました。

SDGsセミナー(ゲームの様子)

ゲームのゴール①:達成
ゲームのゴール②:7名中5名達成

SDGsセミナー(ゲーム結果)

ゲーム終了後には振り返りを行い、ゴールを達成できた理由やできなかった理由、反省点を話し合いました。話し合いでは以下のような意見が出ました。
・民間同士での人材を紹介したり、行政職員が率先して融資を行ったりと、全員が協力して町を良くしようと動いていた。

・プロジェクトを実行しても、メーターが変化しない場合や、経済アップと同時に暮らしがダウンする場合など、メーターが必ず上がるわけではないので、予測をするのが難しかった。

・数日限定など単発でのプロジェクトで人口を増やすのは難しい。長期的に滞在してもらえるプロジェクトを実行することで人口メーターを増やせたのではないか。

このゲームでは、SDGsの3つの本質を学びました。
① 連鎖
ひとつのプロジェクトをきっかけに、さまざまなことが連鎖して起こることがわかりました。

② 全部を同時に
SDGsでは「誰ひとり取り残さない社会」を目指しています。ゲームでも、どれかひとつではなく人口・経済・環境・暮らしのメーターを同時にアップさせていく必要がありました。

③ 指標化(見える化)
SDGsは17のゴール・169のターゲットから構成されており、さらにその目標の達成度をはかるために232の指標が設けられています。ゲームにおいても、ゴールを数値にして明示し、共有することで、「人口が3に減ってしまった」「環境が7まで増えた」など、現在の進捗を数値で確認しながら進めることができました。

【第2部】SDGs 基礎講座
第2部は座学での講義です。はじめにSDGsの基礎知識について説明いただきました。
国内でのSDGs認知率は年々高まっており、2021年では10代の認知率が7割を超えました(※2)。これは、2020 年 4 月より小学生の学習指導要領にSDGsが取り入れられた背景があります。しかしながら、日本は外国と比べるとSDGsの認知や理解は遅れているそうです。

※2 第4回「SDGsに関する生活者調査」(電通) https://www.dentsu.co.jp/news/sp/release/2021/0426-010367.html

次に、昨今SDGsが謳われている背景として、①環境問題、社会問題 ②世界の人口爆発 ③MDGs について解説いただきました。経済中心の社会に限界がきており、「経済、環境、社会」のバランスの取れた世の中が求められています。

SDGs17のゴールの具体的な内容はこちらです。

SDGs 17のゴール

2021年のSDGs目標達成度は、世界165位中、日本は18 位です(※3)。ジェンダー及び、環境に対する貢献が不十分だと評価されています。SDGs17のゴールは個別に見るのではなく、「すべてがつながっている、連鎖する」と認識することが重要とのことです。

※3 Sustainable Development Report(参照:2021/12/14) https://dashboards.sdgindex.org/profiles/japan

最後に、SDGsに取り組むメリットや、SDGsに取り組む企業事例をご紹介いただきました。「SDGs へ取り組むことと、情報発信すること、その両輪が大事」という講師の福田さんのメッセージはとても印象的でした。

まとめ

本セミナーを通じて、SDGsについて楽しみながら理解を深めることができました。参加者からは「SDGsは企業が取り組むものというイメージがあったが、個人でも取り組めるものが多く、さっそく意識してみようと思った」「会社として情報発信できる取り組みはまだまだあると思った」「カードゲームはチームビルディングとしても活用できそうな内容で、とても楽しむことができた」といった声もあり、多くの気付きを得られたようです。
当社では、サステナブルな未来のために環境や社会への取り組みを実施していますが、SDGs達成のために何ができるのかをあらためて考えていきたいと思います。