取り組み・活動

私の働き方
2022年02月18日

出産・育休を機にプログラマーから製品企画に転身。会社の柱となる新製品を生み出したい

本コーナーでは、WOW WORLDで働く人が、社会やお客様、仲間とどのように歩み、どのような自己実現を目指しているかを紹介します。

第7回は、新製品サービス企画部エキスパートの宮島 啓子(みやじま けいこ)です。SES(システムエンジニアリングサービス)系企業で約5年半、お客様先常駐のプログラマーとして従事した後、2014年1月にエイジア(現WOW WORLD)へ転職し、開発部に配属されました。2度の産休・育休を経て、自ら新製品サービス企画部への異動を志願。現在は製品企画担当者として、自社製品の改修や新機能の開発に力を注いでいます。そんな宮島が描く未来は、「市場に求められる新製品を開発し、会社の柱に育てること」。その目標に向かい、どのような姿勢で仕事に取り組んでいるかを紹介します。

宮島 啓子 Keiko Miyajima
新製品サービス企画部
宮島 啓子

会社の柱となるプロダクトに企画から関わり、生み出し、育てたい

私は新製品サービス企画部に所属し、主に当社の主力製品であるWEBCAS(ウェブキャス)のバージョンアップや新機能の企画・設計に携わっています。以前は開発部におりましたが、2度目の育休を機に自身のキャリアを考え、現在の部署への異動を志願しました。新製品サービス企画部は、お客様や社会に求められるニーズをキャッチし、WEBCASに反映すること、そして新たな機能や製品を生み出すことが期待されています。柔軟な働き方ができるWOW WORLDで製品企画担当者として仕事の領域を広げ、市場に求められる製品、会社の柱となるような製品を生み出し、育てたいというビジョンを持って仕事に向き合っています。

出産後も開発の仕事を続けたい。ワークライフバランスを考え、転職を決意

前職ではSES系企業に属し、お客様先常駐のプログラマーとして働いていました。携わるプロジェクトはおもしろいものの、お客様先での仕事は業務量のコントロールがしにくい状況でした。将来的に出産・育児の可能性を考えると、仕事との両立は難しいと思い、転職を決意。そのときにエイジア(現WOW WORLD)と出会いました。

入社を決めた理由はたくさんあります。まずは自社プロダクトを持ち、自社開発ができる環境であることです。業務量やスケジュールの調整がしやすく、開発に集中できると考えました。また、堅実に成長しており「ニッチなマーケットでシェアをとっていること」も魅力的でした。さらに平均残業時間が少ないことに加え、開発部内で産休・育休の取得実績があったことも安心できるポイントでした。これらの理由から、「この会社ならライフステージが変わっても開発の仕事に全力で取り組めるのでは」と思い、2014年1月に入社しました。

転機は2度目の育休中。キャリアパスを考え新たな部署へ自ら異動を希望

入社後に配属された開発部では、主にWEBCAS製品をお客様の要望に合わせてカスタマイズする業務を担当していました。WEBCASはクラウドサービスでありながら柔軟にカスタマイズできる点が強みで、そのような特長を活かした最前線の現場で、お客様が求める要件に応えることにやりがいを感じていました。

私に転機が訪れたのは、2度目の育休中のことです。ちょうどこの頃、開発部の体制が大きく変わりました。これまでは、開発部がカスタマイズ対応と並行しながらWEBCAS製品のバージョンアップ(改修)を推進してきました。ところが、今後は「新製品サービス企画部」という部署が新製品の企画推進に加え、WEBCAS製品のバージョンアップの企画や実行管理を一手に引き受ける方針となりました。私はこの体制変更を受け、今後もカスタマイズ対応の業務を続けるべきか、新しい領域にチャレンジしたいのか、これからのキャリアパスについてあらためて考えました。考えを巡らせている中で、製品やサービスの企画・設計などの上流工程に挑戦したいという気持ちに気づきます。そこで、自ら新製品サービス企画部への異動を願い出て育休明けに着任しました。

しかし、新たな部署での業務はまさにゼロからの挑戦。これまでプログラマーとしての業務が中心だった私には、製品企画の知見がほとんどありません。まずは、製品企画の仕事の流れや役割をひたすら学ぶ必要があり、シリコンバレーでプロダクトマネージャーをされている方に助言を求めるなどして、WOW WORLDの「製品企画担当者」の業務範囲や責務を徐々に整えていきました。現在は複数のプロジェクトにおける企画立案から製品のロードマップ、プロジェクトの立ち上げ、要求仕様の取りまとめ、リリースまでの横断的な進捗管理、コスト管理をおこなっています。

「直感的で使いやすいUIで顧客の心をつかみたい」。営業の一言から生まれた『WEBCAS formulator Ver.6.0』

特に印象に残っているプロジェクトは、2021年6月にリリースした『WEBCAS formulator Ver.6.0』です。営業から、「デモをすると競合他社に見た目で負ける」という声があがり、すぐにデザインの変更に着手しました。ユーザーが直感的に操作しやすいようにUI/UXを改善し、わかりやすい操作画面に仕上げました。『WEBCAS formulator Ver.6.0』は社内外からの評判も良く、ライトな使い方から複雑な使い方まで両方のマーケットニーズに応える製品になったと自負しています。

『WEBCAS formulator Ver.6.0』のリリースでは、大きな達成感を得られ、自信にもつながりました。開発部時代は効率よく仕事をこなすことにおもしろさを感じていましたが、今はプロジェクトメンバーとともに完成させた製品のリリース時に得られる達成感が仕事のモチベーションとなっています。製品開発プロジェクトメンバーは開発、導入、営業、カスタマーサクセス、カスタマーサポートで構成されており、それぞれの立場で意見を出し合いながら進めます。チームのコミュニケーションは良好ですが、関係部署が多い分、時間がかかることがあります。既存製品のバージョンアップにはお客様の声を迅速に反映させたいので、プロジェクトの進め方についても改善を図っているところです。

ビジネス環境の変化で生まれる「将来的なお困りごと」を解決する製品の開発に挑戦したい

現在、私が目指しているのはWEBCAS製品でより多くのマーケットシェアをとることです。そして、会社の次の柱となるような製品を企画から携わり育てたいという夢もあります。新製品開発では、時代やビジネス環境の変化に意識を向け、「今後、こうしたことに困る企業が出てくるのではないか?」という発想を大切にしています。その発想を元に業界に精通している方にヒアリングしたり、EC事業をおこなう子会社「ままちゅ」で検証したりしながら企画を詰めています。現在、将来性がありそうな企画も生まれており、製品化に向けてブラッシュアップしているところです。

WOW WORLDは、仕事での達成感もプライベートの充実も両方叶えられる、ワークライフバランスのとりやすい職場環境です。プライベートを大切にしながらも、社会をよりよく、会社にも利益をもたらす製品を提供していけるよう、これからも製品開発担当者として成長を続けていきたいと思います。

宮島 啓子の仕事風景

※所属部署や名前はインタビュー当時のものです(インタビュー2021年12月24日)