取り組み・活動

私の働き方
2022年11月04日

ソフトウェアのモノづくりは可能性が無限大。IT化でお客様と社会の課題を解決したい

本コーナーでは、WOW WORLDで働く人が、社会やお客様、仲間とどのように歩み、どのような自己実現を目指しているかを紹介します。

第12回は、導入コンサルティング部でチーフを務める淵喜輝(ふち よしき)です。大学時代は駅伝部に所属し、箱根駅伝の登録メンバーにもなった経歴の持ち主です。モノづくりに憧れ、エンジニアを目指してエイジア(現WOW WORLD)に入社。導入コンサルティング部に所属し、自社開発製品である「WEBCAS(ウェブキャス)」を通じて、お客様の課題解決に取り組んでいます。常に考えるのは「お客様にとって、本当の最適解は何か?」ということ。自らの頭で考え、結果を出すために行動することを信条とする淵が、チーフという立場になって、より一層の高みを目指し業務に取り組み続ける姿をご紹介します。

淵 喜輝 Yoshiki Fuchi
導入コンサルティング部
淵 喜輝

自身のITスキルの精度を高めることで、お客様、さらには社会全体の課題を解決していきたい

私が所属する導入コンサルティング部は、お客様の要望を聞き取り、要件定義や基本設計をおこない、カスタマイズの必要があれば開発側とも連携し、製品を作り上げていく部署です。製品の完成後も運用上の問題がないかサポートするなど、システム構築から運用支援まで、お客様に寄り添う伴走者のような存在ともいえます。

大事にしているのは、お客様のニーズの本質を見極め、本当に必要なものを提供すること。企業とその顧客のコミュニケーションを支援するプロとして、お客様の期待以上のサービスを提供したいと考えています。そのために、業務をより効率化し、仕事の精度を高めていくことを日々の目標に掲げ実践しています。

将来はエンジニアとして実際に製品を作り出すところにも携わりたいという夢もあります。自身のITスキルを高め、あらゆる業種、業界の人手不足解消や生産性向上などに貢献していけたらと考えています。

駅伝部で鍛えた目標実現力を武器に、ソフトウェアのモノづくりを目指しIT業界へ

大学時代は駅伝部に所属していました。毎日数十キロ走るハードな練習のおかげで忍耐力には自信があります。部は自主性を重んじる環境で、練習メニューは自分で作っていました。大会で結果を出すためには、どういうスパンでどういった練習をすればよいか計画を立て、自ら監督に「こういった練習がしたい」と進言することもありました。目標をどう捉え、どう行動するかを常に自分で考える習慣は、この頃に培われたと思います。

新卒の就職活動ではIT業界を目指しました。「もともと好きだったモノづくりに関連する仕事がしたい」という希望があったのですが、文系出身のため製造業ではなくソフトウェア開発という形でモノづくりに携われたらと考えたからです。さまざまなプログラミング言語を広く浅く経験するより、一つの言語を極めたいとの思いから、製品を自社開発している環境を志望し、エイジア(現WOW WORLD)への入社を決めました。

お客様の満足をモチベーションに、業務の効率と精度を日々追求

入社後は導入コンサルティング部に配属され、今年で4年目になります。開発を直接的に担うエンジニアではありませんが、システムエンジニアとしての基礎知識はもちろん、ネットワークやデータベース、各種サーバーなど豊富な周辺知識が身に付く立場にいることは、自身のスキルアップに非常に役立っています。

特に、「自分自身の売上」は成果を表す明確な数値であり、モチベーションを高める大きな要因になります。売上を伸ばせるよう、より多くの案件を担当することも目標の一つです。効率よく、正確に仕事を進めるために、基本的な作業は自分の中で整理し、常にPDCAを回して改善し続けることを心がけています。ベースになる作業を効率化すれば、案件ごとの要望により注力できますし、納期の短縮はお客様にとってもメリットになります。そして何よりモチベーションになるのは、こうして完成した製品がお客様の元でうまく活用されることです。時には製品の納品後、いちユーザーとしてお客様のサービスに登録し、メールを受信したりサービスを利用したりすることも。「うまく動いているな」と確認しては、達成感を味わっています。

ニーズの本質を見極め、お客様が求める以上のサービスを実現する

今までで一番印象に残っている仕事は、入社3年目にほぼ初めて主担当として携わった九州のクライアント様の案件です。この案件では、お客様のセキュリティーの関係でWEBCASをお客様の環境に直接インストールする必要があり、副担当の後輩とともに作業に向かいました。しかし現地でトラブルが発生し、本社にいる先輩に連絡を取りながら対応することに。先輩のサポートがあるものの、現場にいるのは自分自身です。これまでの経験を元に自分なりにエラーの原因を考え、懸命に作業にあたりました。お客様と先輩の双方に状況が正しく伝わるよう、説明に補足を加えたり、専門用語を言い換えたり、情報を変換して現場と本社をつなぐ役目を果たすことにも尽力しました。最終的にトラブルは解決でき、イレギュラーな状況を乗り越えた経験は大きな自信になりました。

見えているものや、聞いたことをうのみにするのではなく、いったん自分に落とし込んで考える。これはどんな状況でも重要です。トラブル対応だけでなく、「お客様が本当に求めていることは何なのか?」を俯瞰して考えられるのは自分の強みであり、カスタマイズのご要望などに対しても「本当に必要な機能か?代用は効かないか?」と精査してから最適なご提案をするようにしています。結果、求められるレベルよりも良いものを提供できれば、お客様の満足度も向上します。言われたまま行動するのではなく、状況を冷静に見極め、自分の頭で考え、最適解を探し出す今の仕事の手法には、大学時代の駅伝部での経験も大きく影響しているのかもしれません。

コンサルティングとして、エンジニアとして、IT技術で世の中の課題解決に貢献したい

今後の目標の一つは、コンサルティングとしての対応力を極めること。お客様によって要望やニーズはさまざまです。どんな案件もお任せいただけるよう、業務効率や精度をさらに上げ、スキルをどんどん高めていきたいです。2022年度からはチーフ職となり、チームをまとめることも意識するようになりました。先輩にサポートしてもらう側から、後輩をサポートする側になり、物事を見る視点も変わってきました。一方で、後輩からの意見で自分の盲点に気付くこともあり、社歴や立場を問わず「誰でも意見が言える環境」の大切さを強く感じています。風通しのよい環境を作っていくことは、チーフとして取り組みたいことの一つです。

将来的には、エンジニアとしてモノづくりに携わることにも挑戦してみたいと思っています。材料や設計上の制限がなく、知識と技術があればイメージしたものをそのまま形にできるソフトウェアのモノづくりには、物理的なモノづくりとはまた違った面白さがあるように感じます。コロナ禍では、感染者の管理や集計などが一部アナログ作業でおこなわれていたり、医療従事者が休みも取らずに対応に追われたりといった状況があったと思います。そんな場面を目にして、「IT化を推進し、人手不足となっているさまざまな業界や業種の現状を改善したい」という思いも芽生えました。日々お客様の多様な課題に向き合ってきた経験を糧に、広い視野で解決への道を作るコンサルティングとして、将来は実際にモノづくりに携わるエンジニアとして、世の中の課題の解決にIT技術で貢献していきたいと考えています。

淵 喜輝の仕事風景

※所属部署や名前はインタビュー当時のものです(インタビュー2022年9月27日)