取り組み・活動

私の働き方
2022年12月20日

目指すのは“当たり前”の実現。快適で働きやすい職場環境を整備し、社員の活躍を支えたい

本コーナーでは、WOW WORLDで働く人が、社会やお客様、仲間とどのように歩み、どのような自己実現を目指しているかを紹介します。

第13回は、経営管理部で総務人事を担当する星三佳(ほし みか)です。派遣社員として約3年勤務したのち、2018年に正社員となり、現在はリーダーを務めます。「社員が力を発揮できる職場づくり」を重視し、各所とのコミュニケーションを大切にしながら、社内環境の整備を進めてきた星は、多くの社員が厚い信頼を寄せる存在です。変化を恐れず、新たな施策にもためらいなく取り組む彼女が目指すのは、社員にとって働きやすい環境を“当たり前”に実現していくこと。そんな星が描く未来をご紹介します。

星 三佳 Mika Hoshi
経営管理部
星 三佳

多様な働き方に寄り添い、社員が心身ともに健康に働ける環境を整備したい

派遣社員時代を含め、WOW WORLDで総務人事の仕事に携わって間もなく8年になります。備品や設備管理から、申請書類や制度の整備、社員の健康管理まで種々の業務に携わってきましたが、常に考えているのは「社員が健康でストレスなく働ける環境をつくること」です。社員が仕事で力を発揮できれば、本人のやりがいはもちろん、会社の成長にもつながります。そのために総務人事の立場としてできることは、働きやすい社内環境の整備だと考えています。

WOW WORLDは働き方の自由度が高い会社です。とりわけ多様な働き方が求められる今、その時々に応じて最適な制度やサポートを提供し、ワークライフバランスのさらなる向上を目指しています。そして、世の中にもそんな会社が増えてほしいと願っています。

派遣先として出会ったエイジア。過去の経験から、職場に求めたのは「働きやすさ」

エイジア(現WOW WORLD)入社前は、約20年にわたりさまざまな職場で事務職として働いてきました。家族のサポートのため3年間職を離れたのち、仕事復帰するにあたりブランクを考えて派遣会社に登録したところ、紹介されたのがエイジアでした。前職は深夜残業も多いハードな職場で、体調を崩したこともあり、自宅から近く勤務時間も規則的なエイジアは「働きやすさ」という面で求めていた条件に合っていました。

社内はエンジニア率が高く、それまでの職場との雰囲気の違いに当初は驚きました。皆がPCに向かって黙々と作業する光景が私には新鮮だったのです。物静かな方が多いのかとも思っていたのですが、備品の補充などをしながら話しかけてみると、皆さん気さくで話しやすく、雰囲気のよさを感じました。当時としては珍しいフレックスタイム制度がすでに導入されており、仕事と休みのメリハリをつけて働く社員の姿も好印象でした。派遣契約満了を前に、会社側から正社員登用の話をいただきました。働きやすさに加え、福利厚生にもひかれて社員になることを決めました。

「WOW WORLD」への改称を支えた、裏方の大仕事

これまで携わった業務の中で、特に大変だったものとして印象深いのは2021年7月付でおこなわれた社名と電話番号の変更です。これに向け、契約関連や登記の手続き、印刷物の作り直し、取引先への挨拶状手配、ビルの設備表示の変更など、膨大なタスクを約5カ月の準備期間でやり遂げる必要がありました。

さらにこの時期は繁忙期。春は採用活動や新卒入社に異動昇進、6月には株主総会があり、業務は多忙を極めましたが、一つ一つこなしていくしかありません。この時役立ったのが、派遣時代に経験していたオフィスの引っ越しでした。必要な手続きの一覧や、連絡先のリストなどを保管していたので、それをもとに業務スケジュールや分担などを組み立て、チームメンバーにお願いできる部分は手伝ってもらい、多方面の準備を進めていきました。

最も苦労したのが電話番号の変更です。東京本社、大阪オフィスともに、6月30日の18時までは旧番号、7月1日の朝10時からは新番号で受電することになります。お客様に迷惑をかけず、社員の業務も止めず、滞りなく切り替えをおこなわなければいけません。電話については、大阪オフィスの新設やコロナ禍の在宅勤務に伴い、2020年から通信環境の見直しを検討してきた経緯があり、会社の要望と通信会社ができることをすり合わせながら何度も交渉を重ね、入念に準備を進めました。

迎えた7月、どこかで問題が起きていないかとハラハラしながら、営業の方に「電話が変わりましたが大丈夫ですか?」と聞いてみると、「特に何も変わっていないですよ」とのこと。その答えに心底ほっとし、“変わらない状態にできたこと”に大きな達成感を覚えました。この仕事で社内MVPをいただき、地道な業務を評価してもらえたことも、とてもうれしく思っています。

“当たり前”を実現するカギは、想像力とコミュニケーション

電話をはじめとする社内のインフラ整備は、「会社なのだからできて当たり前」と感じられるかもしれません。そうした“普通”を整える作業は、実は考えることが多いものです。重視しているのは、リスクを想像すること。何かを変えたり、新しいものを導入したりするときは「その結果、どこにどんな影響が出るのか」をとことん考えます。

自分で考えるだけでなく、周りに聞くことも大切です。関連部署に「総務ではこうしたいと考えているが、問題ないか」といった確認をすると、予想もしないリスクや要望に気付くことが少なくありません。例えば以前、社用携帯のキャリア変更を検討した際には、営業部と社内インフラを管轄する情報システム担当に相談したおかげで「営業とお客様とのやり取りに支障がでるケースがある」とわかり、計画を再考することができました。

他にも経営企画室をはじめ各部署と関わる業務が多く、コミュニケーションは特に大事にしてきました。結果として社内のいろいろなことに首を突っ込んできたように思いますが、そのうちに他部署の方も「自分たちはこう思っている」と話してくれるようになりました。意見交換が活発になり、派遣で働き始めた時よりも社内がにぎやかになったと感じています。

日々の業務も一人で抱え込まず、困った時は人に頼ったり相談したりするよう心がけています。それは仕事の効率化にもつながります。総務人事の仕事は多岐にわたるので、業務をチームでうまく役割分担して、滞りなく進めていくための中継拠点のような存在になれたらと思っています。同様に、各部署の意見や要望を取り入れながら外部の業者と折衝をするなど、社内外をつなぐ役割でもあると感じています。社内をより良く改善していけるのは、周囲の皆さんの協力があってこそ。そうして作り上げた環境で、社員が存分に力を発揮してくれたら何よりうれしいですし、その先にいる取引先やお客様にも、きっと良い影響があるのではないでしょうか。

自分らしく楽しく働ける環境を、社内にも社外にも広げていきたい

生き生きと働くためには、心身の健康も欠かせません。これは私自身の経験から痛感していることで、2020年には衛生管理者の資格を取得し、産業医の対応やストレスチェックの実施などにも携わるようになりました。「自分の時間を大切にしながら、楽しく仕事をしてほしい」との想いから、新しい制度の導入も検討中です。社員の発案を募る場として実施された「WOWミーティング」でたくさんのアイデアが生まれているので、それを具体化して、さらに働きやすい職場をつくっていきたいと考えています。

こうした取り組みを他社の方に知ってもらうことも、WOW WORLDにできる社会貢献の一つかもしれません。誰もが声をあげやすい環境が世の中に広まり、多様な働き方に対応した企業がもっと増えていったらいいな、と願っています。

星 三佳の仕事風景

※所属部署や名前はインタビュー当時のものです(インタビュー2022年11月8日)