取り組み・活動

私の働き方
2023年03月14日

未知のIT業界に飛び込み、6年で営業部長に。個の力を生かした組織づくりへの挑戦

本コーナーでは、WOW WORLDで働く人が、社会やお客様、仲間とどのように歩み、どのような自己実現を目指しているかを紹介します。

第14回は、営業2部で部長として活躍する吉田子竜(よしだ しりゅう)です。2016年にエイジア(現WOW WORLD)へ入社。異業種からIT業界に転職し、さまざまな壁にぶつかりながらも、自ら考え行動する力と地道な努力で着実にステップアップを続けてきました。現在は営業部門の中心人物としてチームをけん引し、「WOW WORLDを世の中のマーケティングシステムの中心となるような会社にしたい」と語ります。そんな吉田が目指すのは、一人ひとりが能力を発揮し、自分の仕事を誇りに思える組織を作り上げること。人対人の関わりを軸とする、吉田ならではの仕事との向き合い方を紹介します。

吉田 子竜 Shiryu Yoshida
営業2部
吉田 子竜

メンバーがそれぞれの力を最大限に発揮し、働いていることを誇りに思える組織を作りたい

入社以来、営業として一貫してお客様の課題解決にまい進してきましたが、この6年で担う役割は変化し、仕事への向き合い方も大きく変わりました。部門をまとめる立場となった今、目指すのは組織としての成長です。そのために、チームマネジメントではメンバーそれぞれの長所を伸ばすことを大切にしています。一人ひとりが能力を最大限に発揮することで組織は強くなり、社員には仕事への誇りが生まれます。それが会社をさらに飛躍させる原動力になると考えています。

新卒時代から自力で営業先を開拓。“自ら考えやり遂げる力”を携え、エイジアへ念願の入社

大学卒業後は、学生時代からアルバイトをしていた会社に就職しました。社員7名の他にパートの方が100名ほどいて、梱包やラベル貼りなどの軽作業をする職場でした。私は営業担当でしたが、もともと社長一人で営業をしており、会社としてのノウハウや教育体制がなかったため、初めは何をしたらよいのか分かりませんでした。現場作業のサポートなどもしていたものの、「これではアルバイトと変わらない」と一念発起し、自分で営業リストを作ってテレアポをしたり、飛び込みで営業をかけたりするようになりました。かなり苦労しましたが、おかげで必要なことを自ら考え、やり遂げる力が身に付いたように思います。

同じ頃、株に興味を持つようになり、初めて購入したのが、雑誌で推奨株として紹介されていたエイジア(現WOW WORLD)株。以来エイジアには親近感を抱いており、事業面でもメール配信を中心としたコミュニケーションシステムの活用の幅広さに可能性を感じていました。それから 4年ほど経ち転職を考えていたところ、偶然にもエイジアの求人を発見し「ここしかない!」と即応募。採用された時はうれしさでいっぱいでした。

これまでのやり方が通用しない…突破口は、ひたむきな努力と徹底的に相手を知る姿勢

しかし、入社後はすぐに壁に直面しました。IT業界は未経験、パソコンもメールのやり取り以外はほぼ触ったことがなく、何から何まで知らないことだらけ。当時、先輩に「IE(Internet Explorer)を立ち上げて」と言われ、IEとはどこにあるのかと机の中を探したことも…。営業手法についても、前職では「できます、頑張ります」と数をこなすことで仕事が取れるケースもありましたが、ソフトウェア製品はそうはいきません。必要なのは「こういうことがしたい」というお客様の要望に対し、「この部分はできないが、この部分は当社のシステムやサービスで可能なので、こういった運用にしませんか」と提案できる能力です。当時はそれを理解しておらず、先輩との営業のロールプレイでは全てに「できます」と答えてしまうありさまでした。

前職とのギャップにがくぜんとしながらも、知識不足を補うためシステムについて一から勉強し、家では家族にお客様役をしてもらって、ひたすら営業のロールプレイを繰り返しました。同時に「相手を知ること」も意識しました。これは今も心がけていることですが、お客様でも社内の人間でも、誰かと接する時には相手にとって心地よいコミュニケーションを見極め、それに合わせて話すタイミングや伝え方などを変えるようにしています。ここには、年齢や性格、働く時間や家庭の事情も違う、たくさんのパートの方々と接していた前職の経験が役立っているのかもしれません。そのうち徐々に営業で結果を出せるようになり、チーフ、エキスパート(専門職)とステップアップしていきました。

「この人と関わってよかった」と思ってもらえる存在に。自分への挑戦から生まれるやりがい

入社4年目には、このまま営業としての専門性を高めていくか、管理職を目指すべきか迷った末、当時の上司の助言でマネジメント職への転向を決意。仕事への意識ががらりと変わったのはこの時です。それまでは自分の成績のことしか考えていませんでしたが、部下を持つリーダーという立場になって「チームとして認められたい」という思いが芽生えました。

続いて2022年4月には副部長、半年後には部長を拝命しました。役職と共に責任は増し、プレッシャーはより強くなりました。実は私はいろいろなことを気にしてしまうタイプで、商談後には「もっといい提案ができたのでは」と自問自答して夜眠れなくなることもあるのです。それでも挑戦しようと思えるのは、お客様をはじめ、上司や部下、同僚、あるいは家族に“この人と関わってよかった”と感じてもらえる存在であり続けたいからです。相手は人生の貴重な時間を割いて自分と接してくれている。その時間を無駄にしたくない、自分を信頼してくれる人の期待に応えたい。そんな気持ちがモチベーションになっています。

だからこそ、相手が何を求めているかを知り、実現することに手を抜きません。出世のチャンスも積極的につかみたいと考えています。立場が変わることで得られる新しい視点は刺激になりますし、なによりやらなかった自分にがっかりしたくないのです。それが結果としてやりがいになっています。悩んだ時はあえて切り替えず、考え続けた末に打開策が見つければいいと思っています。どんな仕事でも、常に最善を問い続けることが進歩を生み、結果につながるのではないでしょうか。

自らの仕事と働く人たちへの誇りを胸に、会社を成長させ、世の中のマーケティングに貢献したい

部門長として組織をより強固なものにするため、現在はメンバーのキャリアアップを目指しています。ここでも重視するのは、徹底的に相手を知ること。6人の部下たちも、得意なこと、不得意なことはそれぞれ全く違います。商談以外にもセミナー開催や資料作成など業務は多岐にわたるので、得意な分野を任せることで一人ひとりの強みを伸ばしていけるようにしています。

相手を知るにはコミュニケーションが欠かせません。コロナ禍の在宅勤務では非常に苦慮した点ですが、チャットだけに頼らず数分だけでも電話をして、ちょっとした雑談をするよう心がけていました。そうして築いた信頼関係の中で、足りない部分はカバーし合い、個々が得意分野に全力投球できれば、チーム全体が強くなります。「自分の仕事が会社の成長に貢献している」と実感でき、それがきちんと評価されることは、会社に誇りを持つことにもつながるでしょう。

吉田 子竜の仕事風景

少し照れますが、私はWOW WORLDで働く人たちが好きで、それも会社を誇りに思う理由の一つになっています。皆さん仕事に一生懸命で、自分の考えを持っている人ばかりです。飲みの場で仕事についてああでもないこうでもないと話すうちに新しいアイデアが出て、「来週からやってみよう」と盛り上がることも。そうした人材がたくさんいるので、これからもどんどん会社を良くしていけると確信しています。「マーケティングならWOW WORLD!」と言っていただけるくらい、世の中に貢献できる会社になれるよう、私も自分の使命を全うしていくつもりです。

※所属部署や名前はインタビュー当時のものです(インタビュー2023年1月17日)