取り組み・活動

キャリア・生き方
2023年06月21日

キャリア中断を経て、未経験で秘書に。五足のわらじを履き、新しい世界に挑戦

WOW WORLDがスポンサーを務める『森清華のLife is the journey』(かわさきエフエム)は、パーソナリティの森清華さんが、最前線で活躍されている企業経営者や各界のスペシャリストの“人生の分岐点”から、「これからのキャリア、生き方のヒント」を紐解いていくラジオ番組です。

今回はゲストに、株式会社小宮コンサルタンツ 秘書 井出元子さんをお迎えしました。営業や社内報の制作、パソコンのインストラクターと経験を重ねる中、家族の看護をきっかけに35歳でキャリアを中断。その後、未経験の秘書を選択しキャリアを再スタートします。現在は秘書以外にも、チームマネージャー、人材育成コンサルタント、著者、社外取締役と幅広く活躍されている井出さんに、キャリアに対する考えや思いについて伺いました。

株式会社小宮コンサルタンツ 井出元子さん

※『森清華のLife is the journey』は、かわさきエフエム(79.1MHz)にて毎週水曜日 午後9時~9時30分オンエア。このコーナーでは、その中から月に1本、当社が選定した回を一部抜粋してテキストでご紹介します。

【キャリアの原点】リクルートで挫折を経験。パソコンと出合い、新しい世界へ。

新卒でリクルートに入社し、営業で挫折を経験。その後、社内報の制作部署に配属され、Macintosh(マッキントッシュ※)に出合います。この出合いが転職を決意するきっかけとなりました。
※アップル社が開発・販売しているパソコン。通称、Mac。

森さん 最初のキャリアはリクルートだったそうですが、そもそもリクルートとの接点はどこにあったのでしょうか。

井出さん 大学時代、初めて経験したアルバイトがリクルートグループのホテルでした。そこでは、若い方がいきいきと活躍されていたことや、自由活発な現場の空気といったリクルートグループの社風に魅力を感じ、就職先としてリクルートグループの会社を意識するようになりました。

森さん 実際に新卒で入社されて、どのようなお仕事をされたのでしょうか?

井出さん 最初の3カ月は営業の現場に配属されて、求人情報誌に広告を掲載してもらうための営業をしました。新規開拓の仕事で、毎日電話を100件かけたり、オフィスビルで飛び込み営業をしたりしていました。

森さん アルバイトの時に抱いていたイメージと、実際に入社してみて感じたことはどんなことでしたか?

井出さん アルバイトの時は非常に楽しく仕事をしていました。仕事に慣れてくると自分ができることも増えて、自分の力が仕事の中で生かされている感じがあったのです。しかし、実際に社会人になって仕事を始めたら、「私は何もできない人間だったんだ」と痛感しました。電話をかけてもアポイントは取れないし、飛び込み営業してもけんもほろろに断られたり、怒鳴られたり。私は何もできない人間で、なぜここにいるんだろう、と考えた最初の3カ月でしたね。

森さん 営業での洗礼を受けた後、どのように道を歩まれていったのでしょうか?

井出さん その後は、社内報を制作する部署に配属されました。それまで同社では、版下を作り、製版するといったアナログで制作をしていたのですが、当時出てきたばかりのMacintoshというパソコンが導入されたのです。「今後はMacintoshを使って印刷物が作られるようになるようだ。まずは部署で1台購入したので部分的にMacintoshを使って社内報を作ってみない?」と先輩から指示を受けました。生まれて初めてパソコンを使いましたが、Macintoshはとても操作がしやすく、名前をつけて可愛がりたくなるような個性を感じられるパソコンで、非常に関心を覚えました。

Macintoshを使って何か仕事ができたらいいなと思い、初めての冬のボーナスで自分用に買いました。これが、社会人になって洗礼を受けた後、かすかに見えた光だったのです。そこでMacintoshについて専門に勉強し、転職してインストラクターとなりました。

やりたい仕事に就き充実した日々を送っていましたが、35歳ですべての仕事を辞める決断をします。


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