取り組み・活動

広報レポート
2023年10月05日

WOW WORLDのクレドをご紹介 ~経営方針を具体化し、社員の自主的な行動を促すための取り組みとは?~

こんにちは。WOW WORLDのマーケティング部でPRを担当している佐藤です。本Webページ「描く未来」にて、社内での取り組みやプロジェクトの様子をレポートしていきます。外からでは見ることができない、会社をより良くしようと活動する従業員の姿を皆さまにお伝えします。今回は、当社のクレド(行動指針)をご紹介します。

クレド作成の背景

当社は2021年7月、エイジアからWOW WORLDへ社名を変更しました。それに伴い、経営方針を以下のように再定義しました。

●ビジョン
人と技術の力で、驚きがあふれるセカイを。

●ミッション
リレーションエンジニアリングで、人と企業の間にうれしい「つながり」をつくる。

●バリュー
社会にWOWを!クライアントにWOWを!仲間にWOWを!

経営方針は再定義して終わりではなく、社内に浸透させる必要があります。従業員が経営方針の内容を理解し共通の行動基準として認識することで、業務を遂行する上での迷いや不安が解消されると同時に、自発的に行動できるようになります。そこで、ビジョン・ミッション・バリューをどのように体現すればいいのか、日々の行動に移しやすいようクレドを作成し、経営方針を浸透させていくことになりました。

クレド作成プロジェクト始動

2022年6月、社内の若手社員が中心となってクレド作成プロジェクトが立ち上がりました。初めての取り組みだったため、外部のアドバイザーの意見も取り入れながら、以下のような手順で進めていきました。

①経営方針の理解を深める
「リレーションエンジニアリングとは?」「WOWって何?」と経営方針の言葉の意味を考察し、経営方針の解像度を上げていきました。

②キーワードを出す
実際に行動に移す上で重要になりそうな単語をメンバーで出し合いました。

③キーワードを文章にする
文章化は特に時間をかけた部分です。新社名を考える際に当社代表の美濃が意識していた「覚えやすい単語・長々としない・造語は入れない」を参考にして検討しました。漢字にするか平仮名にするか、「。」はつけるか、などの細部まで考え、全体の統一感が出るようにしました。

WOW WORLDのクレド

そして2022年10月、綿密な話し合いの末に完成したクレドがこちらです。

【刺激を与える人になろう】

相手が求めているものへの思考を止めず、「ひとつおまけ」の心遣い
常により良い方法を考えて工夫し、
期待を上回るような「ひとつおまけ」を心がけよう。

「あいさつ+ひとこと」コミュニケーション
仲間との交流が新しい刺激(WOW)につながる。
まずは「ひとこと」からはじめよう。

「なぜ?」を明確にして、自ら考え行動する
手段だけでなく「なぜ?」するのかを明確に伝えよう。
目的を達成するために「本当にそれで良いのか」を考え、最善を追い求めよう。

経営方針の浸透に向けた取り組み

まずは、社内に向けて完成したクレドを発表し、クレド作成の背景や言葉に込められた想いなどを共有しました。いつでも持ち歩けるようにクレドカードも作成しました。

クレドカード

クレド作成後には、全従業員参加型のワークショップを実施しました。Zoomのブレイクアウトルーム機能を活用して複数のチームに分かれ、クレドについて意見を出し合いました。たとえば、「あなたの業務で『ひとつおまけ』をするなら何をするか」など、自身の業務に取り入るイメージを持てるようにお題を設定し、従業員同士でディスカッションしました。

実は、このワークショップがクレドの理解を深めるために大いに役立ちました。ワークショップ前後で、クレドに対する意識アンケートを実施したところ、ワークショップ前に比べてワークショップ後ではクレドに対する理解が2割近く向上しました。

●参加した社員の感想
「参加型のワークショップで、楽しく学べました。」
「今回の経験で『クレドってこんな感じ!』ということがつかめました。また、分かりやすいキーワードだったので、日々の仕事で意識しやすくなりました。」
「『ひとつおまけ』について具体的にピンと来ていなかったのですが、グループワークで皆さんのお話を聞いて少しわかった気がします。すぐに実行できるかはわかりませんが、心がけていきたいと思います。」

さらに、従業員の行動を見える化し評価することを目的に、ピアボーナス制度を導入しました。ピアボーナスとは、日頃の貢献に対して感謝や称賛のメッセージを従業員同士で送り合う仕組みのことです。クレドを体現した人を見つけたときや、困っていたところを助けてもらったとき、頑張っている人を見つけたときなどに、その人へちょっとしたインセンティブとともにメッセージを投稿することができます。

本制度の導入で実現したいことは、「刺激(WOW!)を与えあい、部門を超えて触発しあえる風土を醸成する」こと。ベースとなるのは「感謝を伝えるコミュニケーション」です。従業員が親しみやすいように、本制度は通称「ワオフル!」と呼ばれており、制度導入以降、日々多くのメッセージが投稿されています。他部署の人がどんなことをやっているのかが見えるので、部署を超えたコミュニケーションのきっかけにもつながっています。

「クレド作成プロジェクト」のリーダーを務めた嬉野のコメント

「当初のクレド作成の目的は、『WOW WORLDで働く全員が同じ方向を向いて仕事が出来るようになる』ことでした。しかし、作成を進める中でミッション・ビジョン・バリューや社名に込められた想いを理解し、解釈を噛み砕いていくことで、クレドがただの行動指針ではなく『仕事でもプライベートでも大切な考え方として認知してもらう』という目的も含まれていったように思えます。今回作成したクレドはどれも業務中だけではなく、日常生活の中でも大切な行動指針になるでしょう。いずれ体に染み込んで意識せず行動できるようになれば、会社だけでなく個人の成長にもつながると考えています。

第一歩目の取り組みとして始めたピアボーナス制度『ワオフル!』がこんなにも早く定着するとは思いもよりませんでした。感謝の気持ちを見える化することで以前よりも会社全体の雰囲気が柔らかくなったと感じるのは、わたしの気のせいではないはずです!今後は、自発的に発生している感謝のコミュニケーションを維持しつつ、周りの人のクレド行動を発見し、共有・共感しあえる風土作りも強化していきたいです。」

クレド作成プロジェクト
クレド作成プロジェクトのメンバー

おわりに

今回の広報レポートでは、クレド作成の背景から経営方針浸透の取り組みを紹介しました。クレドは従業員のためのものなので、従業員自らが作り、周知をする体制だからこそ認知が進んでいると思いました。嬉野のコメントにもあるように、クレドを通じて経営方針への理解が深まり、従業員にも少しずつ浸透してきているように感じます。経営方針に基づいたアウトプットができるよう、今後もワークショップなどを実施していく予定です。本プロジェクトの活動の様子を適時レポートしてまいります。お楽しみに。