取り組み・活動

キャリア・生き方
2023年11月30日

コックからIT業界へ進み、29歳で起業。「すべては笑顔のために」を使命に歩み続ける

WOW WORLDがスポンサーを務める『森清華のLife is the journey』(かわさきエフエム)は、パーソナリティの森清華さんが、最前線で活躍されている企業経営者や各界のスペシャリストの“人生の分岐点”から、「これからのキャリア、生き方のヒント」を紐解いていくラジオ番組です。

今回はゲストに、エス・エー・エス株式会社 代表取締役 青山秀一さんをお迎えしました。コックとしてキャリアをスタートし、知り合いの誘いを受けてITの世界へ。「人の3倍努力する!」をモットーに経験を積み、29歳で起業します。「ITサービスで社会に笑顔をとどける会社になる 」という経営ビジョンのもと、自社ブランドのクラウド事業を中心に会社を拡大。現在は創業28年目で、従業員160名以上、多数のグループ会社も抱える企業に成長しています。そんな青山さんに、経営者として大切にしている価値観について伺いました。

※『森清華のLife is the journey』は、かわさきエフエム(79.1MHz)にて毎週水曜日 午後9時~9時30分オンエア。このコーナーでは、その中から月に1本、当社が選定した回を一部抜粋してテキストでご紹介します。

【キャリアのスタート】コックからIT業界へ。30歳までに起業する目標を実現するため、人の3倍努力を

経営者の家系に育ち、自身も経営者の道へ。コックとしてキャリアをスタートさせ、その後IT業界に足を踏み入れた青山さん。人の3倍の努力をして起業を実現します。

森さんー キャリアの最初の一歩はどのようなものでしたか?

青山さんー はじめは、IT業界ではなくコックになりました。そこで自分のお店を持ちたいと考えていましたが、会社の経営方針により自分の店を持てない現実に直面し、それを受け入れて前に進むことが難しいと感じました。そうしたなかで、知り合いの誘いを受けてIT業界に足を踏み入れました。

当時、IT業界で起業する人は50代が中心でしたが、私は30歳で起業しようと心に決めていました。多くの人が50代までに学ぶことを30歳までに学ぶには、人の3倍の努力が必要になると計算し、経営者の目線を持ちながらビジネスに必要なスキルを必死に磨きました。

森さんー コックからキャリアをスタートさせているのは意外でした。

青山さんー 実は、私は猫舌です。熱い料理の味見が難しいため、今となってはIT業界の方が自分に向いていたと感じます。しかし、コックの時に一緒に働いていた同級生が、今は当社の役員として働いています。また、会社に料理クラブがあるのもコックだった経験あってのものかもしれません。

森さんー 経営者としての原点は、どのようなところにあったのでしょうか。

青山さんー 私の親も経営者だったため、自分もいずれは会社を経営したいと考えていました。家業は兄が継ぐことになっていたため、若い頃から自分は違うビジネスをしたいと思っていました。こうした思いもあり、高校生の時に日商簿記2級、全商1級を取得しています。将来の起業に備えつつ、どのようなビジネスを始めるか模索していました。

森さんー これまでのご経験のなかで、経営者になるために学んでおいて良かったことはありますか?

青山さんー 先ほども触れましたが、やはり簿記を取得しておいて本当に良かったと思っています。会計は決算につながるもので、全てのビジネスに通ずる重要な要素だからです。若いうちから会計を体系的に学んで得た知識は、今に活かされています。

また、さまざまな方とお話しして、幅広い物事を学ぶことも重要だと思います。

森さんー 青山さんは29歳で会社を設立されています。当時のお話を聞かせてください。

青山さんー 私は「すべては笑顔のために」という使命を掲げて起業しました。その使命に共感してくれたメンバーが会社に集まっています。仕事とプライベートを高い次元で両立して、笑顔の絶えない素晴らしい人生を送ろうとの思いを一つにして、皆で経営し、今日に至っています。

森さんー 御社は創業28年目とのことですが、青山さんにとっての人生の分岐点はどのような場面だったのでしょうか?

青山さんー M&Aを通して勤怠管理システム「勤労の獅子」に出会い、クラウド事業を始めたことです。会社にとっても自社ブランドを持つという大きなきっかけになりました。はじめは赤字事業でしたが、7年間耐えて、黒字転換してから利益率が一気に上がるというビジネスモデルを確立しました。今も経営の柱となっています。

多数のグループ会社を持つ企業へと成長する中、メンバー全員の“違い”を尊重した多様な働き方を実現しようと独自の制度や取り組みを行なっています。その根底には、青山さんの経営哲学があります。


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