取り組み・活動

キャリア・生き方
2024年01月25日

米国の公認会計士として28年築いたキャリアに終止符。日本で家業を継ぎ、新たな分野の開拓に奮闘

WOW WORLDがスポンサーを務める『森清華のLife is the journey』(かわさきエフエム)は、パーソナリティの森清華さんが、最前線で活躍されている企業経営者や各界のスペシャリストの“人生の分岐点”から、「これからのキャリア、生き方のヒント」を紐解いていくラジオ番組です。

今回はゲストに、株式会社シーエスデー 代表取締役社長 呉京美さんをお迎えしました。大学時代にアメリカへ渡り、インターネット普及の仕事に関わった後、公認会計士に。ご家族の病気をきっかけに28年間生活したアメリカを離れ、日本で家業を継ぐという大きな決断をします。現在はシーエスデーの2代目社長として事業に奮闘しながら、本社を置く川崎に密着したさまざまな地域貢献活動にも意欲的に取り組まれています。そんな呉さんに、キャリアに対する考え方や思いを伺いました。

※『森清華のLife is the journey』は、かわさきエフエム(79.1MHz)にて毎週水曜日 午後9時~9時30分オンエア。このコーナーでは、その中から月に1本、当社が選定した回を一部抜粋してテキストでご紹介します。

【キャリアのスタート】アメリカの大学院を卒業後、インターネット普及に関わる仕事を経て公認会計士へ

16歳でアメリカに魅了され、大学時代にアメリカへ渡った呉さん。大学院を卒業し、インターネット普及に関わる仕事を経て公認会計士の職に就きます。

森さんー まずは、なぜアメリカに行こうと思ったのでしょうか。

呉さんー 16歳の頃、アメリカ・オレゴン州で3週間ホームステイをし、これがきっかけでアメリカに魅了されました。その後、まずは日本の大学で英語を学び、そこからアメリカの大学に編入。「グローバルな世界で勉強してみたい」という想いでアメリカに渡り、大学院にも進みました。

森さんー アメリカでのキャリアの最初の一歩はどのようなものでしたか。

呉さんー 当時のアメリカはちょうどインターネットが普及している時期で、国と地域の大学が共同でおこなっていた「インターネットを町に広げていく」というプロジェクトに関わりました。私はインターネットを使いこなすためのトレーニングを考えたり、ボランティアをする学生や市民と連携したり、関係各所との日程調整などをおこなったりしていました。当時はインターネットを今後どんどん使っていこうという時期だったので、皆でディスカッションする場を設けたり、ワークショップを開いたりするなど精力的に活動し、楽しく仕事ができました。

森さんー その後、この先のキャリアをどのように考えていきましたか。

呉さんー 「アメリカで色々な経験を積みなさい」という父の言葉もあり、アメリカの代表的な経済雑誌「ブルームバーグ・ビジネスウィーク(旧称ビジネスウィーク)」などを読んでいました。アメリカの企業のCFO(最高財務責任者)やCEO(最高経営責任者)などの記事を読む中で、肩書がMBA(経営学修士)やCPA(公認会計士)と書かれてあることに気づき、キャリアアップのためにはこれらの学位や資格が必要ではないかと思いました。すでにMBAは取得していたため、自分にはCPAが必要だと思い、公認会計士の資格を取るために猛勉強しました。筆記試験は意見を書かなければならない箇所もあり大変難しいものでしたが、無事に合格することができました。

森さんー 公認会計士になってからは、どのようなお仕事をされましたか。

呉さんー 公認会計士事務所にて、毎月の給料や税金の計算、決算書や申告書の作成をおこないました。また、120社ほどのクライアントがおり、コンサルティングや監査にも関わっていました。そのような仕事をしながら、アメリカでトータル28年働きました。

森さんー 呉さんがアメリカで働く中で直面した「壁」は何ですか。

呉さんー アメリカで壁となったのは「言語」です。英語には自信があったのですが、少しなまりがあったので、英語をナチュラルに話せるようスキルアップに努めました。コンサルティングなどの実績を積み、お客様との信頼関係を築きながら、言語のほうも克服していきました。

森さんー アメリカでキャリアを築いていくなかで、どのような背景から日本で家業を継ぐことになったのでしょうか。

呉さんー 母が5年前から病を患い、父も腰の状態が悪く入院生活が続いていました。両親の具合が悪くなる中、家族から「そろそろ戻ってこないか、後継者がいないため継いでほしい。」と言われ、日本に戻ることにしました。

トータル28年のアメリカでの生活に終止符を打ち、日本に帰国した呉さん。これまでとは異なる環境の中、シーエスデーの2代目社長として新たな分野の開拓や地域貢献への取り組みに奮闘します。


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