ホーム描く未来取り組み・活動一覧家業を助けるため建設業界へ。新たな職域「建設ディレクター」を生み出し、現場の課題解決に取り組む
WOW WORLDがスポンサーを務める『森清華のLife is the journey』(かわさきエフエム)は、パーソナリティの森清華さんが、最前線で活躍されている企業経営者や各界のスペシャリストの“人生の分岐点”から、「これからのキャリア、生き方のヒント」を紐解いていくラジオ番組です。
今回はゲストに、京都サンダー株式会社 代表取締役 新井恭子さんをお迎えしました。京都に生まれ育ち、社会人となって観光業の仕事に従事するなか、倒産の危機に陥った家業・京都サンダーを救いたいと考え、24歳で入社。家族や従業員と共に日々奮闘し、10年かけて会社を再建します。その後、営業職に転換したことで建設業界の「ある課題」を目の当たりにした新井さんは、この課題を解決するため、ITとコミュニケーションスキルで現場を支援する「建設ディレクター」という新たな職域を生み出しました。建設業界に新たな雇用、女性活躍の道を切り開いた新井さんに、キャリアに対する考え方や思いを伺いました。
※『森清華のLife is the journey』は、かわさきエフエム(79.1MHz)にて毎週水曜日 午後9時~9時30分オンエア。このコーナーでは、その中から月に1本、当社が選定した回を一部抜粋してテキストでご紹介します。
京都で生まれ育ち、幼少期は「大人になったら早く結婚し、お嫁さんになろう」と考えていたという新井さん。京都サンダー2代目社長となり、現在の建設業界に「建設ディレクター」という新たな職域を生み出すまでに、どのような歩みがあったのでしょうか。
森さんー 大学時代や卒業直後は、どのように過ごしていましたか。
新井さんー 私は料理が好きで、地元・京都の短期大学で家政学科を専攻しました。卒業後は地元で民間の観光業に従事していました。
森さんー そこから、どんなことがあって次の道に進んでいったのでしょうか。
新井さんー 私が24歳の時に家業が倒産の危機に陥り、会社再建に向けて手伝うことになり入社しました。
当時は目の前のことに精一杯でまったく余裕がなく、苦労もたくさんありました。しかし、常にポジティブに「目の前にあることは必ずクリアできる」「今は大変でも必ず好転する」という強い気持ちで経営を立て直していきました。多くの方にご教授いただきながら自分も勉強を続け、なんとか会社を再建することができました。
森さんー 仕事を続けていくなかで、新井さんにとっての分岐点はどのような場面だったのでしょうか。
新井さんー 35歳の時に事務職から営業職に転身したことです。お客様から日々電話をいただく中、現場に出ることで分かる「お客様の声」を聞きたいと思ったからです。
森さんー いざ営業に出ていくというのは、勇気が必要だったのではないでしょうか。
新井さんー 勇気も要り、緊張もしましたが、出向いた建設会社の方々はとても優しく、こちらが学びの姿勢で接すると業務内容や現状の課題を詳しく話してくださり、お客様の立場に立った営業活動ができました。
こうして建設会社の方々と関わりを深めていく中で、現場監督が昼間は現場での業務、夜は事務所での業務という長時間労働をこなしているのを目の当たりにした新井さん。現場監督がコアな業務に集中できるよう、この課題を分業化して解決したいという強い思いが芽生え、デジタル化を活用したITとコミュニケーションの力で現場を支援する「建設ディレクター」という新しい職域を生み出します。
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