ホーム描く未来取り組み・活動一覧音楽教室経営のかたわら50代で銀座に音楽バーを開店。自分が輝く人生のため、新しい世界に挑戦
WOW WORLDがスポンサーを務める『森清華のLife is the journey』(かわさきエフエム)は、パーソナリティの森清華さんが、最前線で活躍されている企業経営者や各界のスペシャリストの“人生の分岐点”から、「これからのキャリア、生き方のヒント」を紐解いていくラジオ番組です。
今回のゲストは、有限会社東音楽器足立センター 代表取締役 山口弓枝さんです。同社は創業53年の楽器販売・音楽教室運営会社で、現在は音楽教室を中心に事業を展開しています。山口さんは父・母の後を継ぐ3代目の経営者として采配を振るかたわら、2022年に50代で銀座に音楽バーをオープンし、ママとしてカウンターに立つ日々を送っています。山口さんには2018年にも当番組にご出演いただき、家業継承までの流れや家業に対する考えなどを語っていただきました。今回は、新たに始められた音楽バー事業の話題を中心に、あらためて山口さんのキャリアに対する考えや思いを伺いました。
※『森清華のLife is the journey』は、かわさきエフエム(79.1MHz)にて毎週水曜日 午後9時~9時30分オンエア。このコーナーでは、その中から月に1本、当社が選定した回を一部抜粋してテキストでご紹介します。
ピアノ調律や楽器販売・音楽教室の事業を営む両親のもとに生まれ、365日・360度、音楽や音楽家に囲まれて育ったという山口さん。商社で会社員を経験したのち家業に入り、家事・育児をこなしつつ調律や音楽教育の仕事にはげんでこられました。夫との死別や子供の自立、母の他界にともなう事業承継という大きな変化を経て50代を迎えた現在、これまでとはまったく異なる分野での事業に挑戦されています。
森さんー 6年前のご出演時にはなさっていなかったお仕事を新たに始められたとのことですが、それはどのようなお仕事でしょうか?
山口さんー 2022年5月に「みんなのBar銀座」という音楽バーをオープンいたしました。
森さんー どのようなコンセプトのバーでしょうか?
山口さんー クラシック音楽とワインが中心のお店で、声楽・ヴァイオリン・ピアノなどの生演奏会を定期的に開催しています。学校を出てもなかなか売れない音楽家が多いという現実があるなかで、若手音楽家に人前での演奏の機会やお客様との交流の機会を提供し、キャリア形成を後押ししていきたいと考えています。お客様にとっては、お酒を飲みながら気軽にクラシック音楽に触れていただける場所となっています。クラシックというと敷居が高いイメージがあり、ホールで行われるコンサートなどには足を運びにくいという方も多いですが、バーでお酒とともに気軽に演奏に触れていただくことで、少しでも多くの方にクラシックのよさを発見していただければと思っています。
森さんー お酒の方はワインが中心とのことですが、どのような理由からワインをメインにしようと思われたのでしょうか?
山口さんー クラシック音楽は主にヨーロッパで作られてきたもので、お酒のなかではとくにワインとの関係が深いことから、ワインをメインに提供しています。クラシックの大作曲家が活躍した時代には、衛生事情などの関係で水を直接飲むことがあまりできなかったことから、ワインを水代わりに飲む習慣があったとされており、作曲家がワインを片手に作曲をしていたというようなエピソードが多数残っています。ワイン好きとして知られる作曲家も多いです。そういった逸話ともからめながら、演奏する楽曲や作曲家に合ったワインを提供していきたいと考えています。
森さんー これまで長く音楽専門の仕事を続けてこられたわけですが、それとはまったく異なるバー経営の世界に入ろうと思われたきっかけは何だったのでしょうか?
山口さんー 50代を迎え、オペラで言えば第3幕が始まったという年齢になり、これまでとはまったく違う仕事を始めたいと思い、「自分に何ができるのか、何をしたいのか」と深掘りしていった結果、音楽バーに行き着きました。
森さんー 新しい世界に踏み出すのは勇気のいることで、年を重ねるほどに難しく感じられるという方も多いかと思います。山口さんが新たな一歩を踏み出そうとされたときの心境は、いかがでしたでしょうか?
山口さんー 以前は、親のため、子供のため、夫のため、あるいは世の中のためといったことを優先的に考えて、自分を置き去りにして生きてきたのですが、夫と死別し、子育ても終わり、自分ひとりの人生になったときに、「ここからは自分のためだけに生きて、もっとわくわく・キラキラした人生にしていきたい」と強く思いました。そして、それを実現するには新しいことにチャレンジするのが一番だと考え、バー経営という新しい世界に踏み出すことを決心しました。
50代を迎え、これからは自分のために、自分が輝く人生を歩んでいこうと考え、音楽バーの経営を始めた山口さん。新しい挑戦とそこで起こる出来事・出会いから活力を得て、自分が主人公となる「人生の第3幕」を生き生きと歩んでいきます。
続きはこちらからお聴きいただけます。
ホーム描く未来取り組み・活動一覧音楽教室経営のかたわら50代で銀座に音楽バーを開店。自分が輝く人生のため、新しい世界に挑戦