コミュニケーションシステム「WEBCAS(ウェブキャス)」とエンゲージメントソリューション「WOW engage(ワオエンゲージ)」を提供する株式会社WOW WORLD(ワオワールド/本社:東京都品川区、代表取締役社長:美濃 和男、以下、当社)は、生活者を対象に「企業に求める情報発信方法」に関するインターネットリサーチを実施し、1,125人から得た、企業が発信するメールマガジンに求める情報や購読理由、解約理由等をレポートにまとめ、公開しましたのでお知らせいたします。
なお、pdf版もご用意しています。どなたでもダウンロードしていただけますのでお気軽にご覧ください。
https://www.wow-world.co.jp/wp/wp-content/uploads/report_2024_08_1_02.pdf
当社が2024年3月28日~4月1日に実施のインターネットリサーチ内で質問した「あなたは普段どのような手段(方法)で、企業(サービス・ブランドを含む)の情報を受け取りたいですか」に対して、「企業からのメールマガジン」を選択した人が「公式Webサイト」に次いで多い結果となりました。
<図1>あなたは普段どのような手段(方法)で、企業(サービス・ブランドを含む)の情報を受け取りたいですか ※複数回答可
また、「あなたは、プライベートで企業(サービス・ブランドを含む)からのメールマガジンを受信していますか」という質問に対して「受信している」と回答した人は46%でした。
<図2>あなたは、プライベートで企業(サービス・ブランドを含む)からのメールマガジンを受信していますか
そこで今回、半数近くの生活者が身近に感じている「メールマガジン」を活用した最適なコミュニケーション方法を把握するため、プライベートでのメールマガジンの受信数やメールマガジンに求めるもの、メールマガジンの解約理由などを調査し、レポートを作成しました。なお、本調査レポートで使用している調査データは、2024年5月に発表した「企業に求めるコミュニケーション・情報発信の方法※」で使用したものと同様のものを活用しています。
※【調査レポート】2,438人の生活者に聞いた「企業に求めるコミュニケーション・情報発信の方法」
https://www.wow-world.co.jp/future/activities/case0100
●企業からの情報の受け取り方
・メールマガジンを登録するきっかけは、「会員登録するタイミングで」と「商品を購入したタイミングで」が多い。世代が上がるほど、「商品を購入したタイミングで」を選択。
・1日に受信するメールマガジンの平均数は、「3~5通程度」が最多となり、以降は「1~2通程度」「21通以上」と続く。
●プライベートで受信するメールマガジンに期待すること
・メールマガジンに求めるものは、「キャンペーンやセール、クーポン等のお買い得情報」が最多。どの世代もキャンペーンやセール、クーポン等のお買い得情報を求めていると回答。
・メールマガジンを読みたくなるポイントは、「件名や内容が興味深い」、次いで「メールマガジンの冒頭に興味のある情報が掲載されている」。メールマガジンは件名や冒頭の文章の工夫がカギ。
・メールマガジン経由で商品・サービスを購入、申し込みした理由の1位は、「ちょうど気になっていた商品の案内があったから」。
・プライベートでメールマガジンを読む時間帯として、多くの世代が平日の帰宅後や休日の余暇に読む傾向あり。
●メールマガジンの課題
・メールマガジンを読まない理由は、「件名に興味がない」「忙しい」という結果に。読者に興味を持ってもらうためには件名と配信のタイミングが重要。
・メールマガジンを解約したことがある人は6割を超える。その理由は、「内容が面白くない」「配信頻度が多い」。コンテンツの質と個人に合わせた最適化が求められる。
・登録しているメールマガジンが勝手に迷惑メールフォルダに入っていた経験がある人は、半数以上。メールの配信設定や認証の見直しが必要。
■内容
メールマガジンに求めるもの
■主体
株式会社WOW WORLD
■調査手法
当社開発のアンケートシステム「WEBCAS formulator」を活用し、グループ会社の株式会社マーケティングアプリケーションズによるインターネット調査を実施
■調査期間
2024年3月28日~4月1日の5日間
■エリア
全国47都道府県
■年齢
13歳~80歳代の男女
■有効回答数
1,125人(図2の「あなたは、プライベートで企業(サービス・ブランドを含む)からのメールマガジンを受信していますか」という質問に対し、「はい」を選択した人)
●企業からの情報の受け取り方
メールマガジンを登録するきっかけは「会員登録するタイミングで」と「商品を購入したタイミングで」が多い。世代が上がるほど、「商品を購入したタイミングで」を選択。
<図3>あなたが企業(サービス・ブランドを含む)のメールマガジンに登録するきっかけはなんですか ※複数回答可
図3の「あなたが企業(サービス・ブランドを含む)のメールマガジンに登録するきっかけはなんですか」という質問に対して、回答が多かったのは「会員登録するタイミングで」(49%)と「商品を購入したタイミングで」(47%)でした。会員登録時や商品購入時に、メールマガジンのオプトイン(配信許可)を取っている企業が多いことが推察されます。次いで「割引クーポンがもらえるから」(40%)となり、企業からの魅力的なキャンペーンやプロモーションを求めてメールマガジンに登録する人も多くいることがわかりました。
<図4>【年齢別】あなたが企業(サービス・ブランドを含む)のメールマガジンに登録するきっかけはなんですか ※複数回答可
図3の回答を年齢別で見ると(図4)、70歳以上は他の世代に比べて「商品を購入したタイミングで」を選択した人が多い結果となりました。また、世代を問わず会員登録をするタイミングにメールマガジンを登録していることが多い傾向があることがわかりました。
1日に受信するメールマガジンの平均数は、「3~5通程度」が最多となり、続いて「1~2通程度」「21通以上」と続く。
<図5>あなたがプライベートで1日に受信するメールマガジンの平均数を教えてください
図5の「あなたがプライベートで1日に受信するメールマガジンの平均数を教えてください」という質問では、「3~5通程度」(24%)が最も多く、続いて「1~2通程度」(18%)、「21通以上」(17%)となりました。5通以下のグループと6通以上のグループがそれぞれ同割合(約40%)で存在し、ばらつきが多いことがわかりました。
●プライベートで受信するメールマガジンに期待すること
メールマガジンに求めるものは、「キャンペーンやセール、クーポン等のお買い得情報」が最多。どの世代もキャンペーンやセール、クーポン等のお買い得情報を求めていると回答。
<図6>あなたがプライベートで受信するメールマガジンに求めるもの(メールマガジンを受信する理由)はなんですか ※複数回答可
図6の「あなたがプライベートで受信するメールマガジンに求めるもの(メールマガジンを受信する理由)はなんですか」という質問に対して、76%の人が「キャンペーンやセール、クーポン等のお買い得情報」と回答しました。
<図7>【年齢別】あなたがプライベートで受信するメールマガジンに求めるもの(メールマガジンを受信する理由)はなんですか ※複数回答可
図6の回答を年齢別で見ると(図7)、「キャンペーンやセール、クーポン等のお買い得情報」が特に30代(46%)や50代(48%)の層で顕著であることがわかります。また、年齢層が高くなるにつれて「生活に役立つ情報」を選ぶ人が増えています。商品やクーポンの紹介にとどまらず、生活の質を向上させるためのコンテンツを求めていると考えられます。
メールマガジンを読みたくなるポイントは、「件名や内容が興味深い」、次いで「メールマガジンの冒頭に興味のある情報が掲載されている」。メールマガジンは件名や冒頭の文章の工夫がカギ。
<図8>あなたがメールマガジンを読みたくなるポイントはなんですか ※複数回答可
図8の「あなたがメールマガジンを読みたくなるポイントはなんですか」という質問に対し、最も多かった回答は「件名(タイトル)や内容が興味深い」で64%。次に多かったのは「メルマガの冒頭に興味のある情報が掲載されている」で33%でした。このことから、メールの件名や内容を各読者の興味やニーズに合わせることで、開封率を向上できると考えられます。
メールマガジン経由で商品・サービスを購入、申し込みしたことがある人は半数以上。購入、申し込みした理由は、「ちょうど気になっていた商品の案内があったから」が最多。
<図9>あなたはこれまでにメールマガジン経由で商品・サービスを購入、申し込みしたことはありますか
図9の「あなたはこれまでにメールマガジン経由で商品・サービスを購入、申し込みしたことはありますか」という質問に対して、51%の人が「はい」を選択しました。このことから、メールマガジンは依然として効果的なマーケティングツールであり、生活者の購買行動に大きな影響を与えていることがわかります。
<図10>あなたがこれまでにメールマガジン経由で商品・サービスを購入、申し込みした理由はなんですか ※複数回答可
図9の質問で「はい」を選択した人に対して、「あなたがこれまでにメールマガジン経由で商品・サービスを購入、申し込みした理由はなんですか」という質問をしたところ(図10)、63%の人が「ちょうど気になっていた商品の案内があったから」、59%の人が「セール・キャンペーンでお得に購入できたから」を選択。4ポイント差ではあるものの、「お得な情報」よりも「自分にとって興味関心のある情報」のほうが購入のきっかけにつながるという結果となりました。これにより、たとえば両者を掛け合わせた施策として「お気に入り登録している商品の値下げ情報」などをメールで送ることで、購入率アップに大きく寄与すると考えられます。
<図11>【年齢別】あなたがこれまでにメールマガジン経由で商品・サービスを購入、申し込みした理由はなんですか ※複数回答可
図10の回答を年齢別で見ると(図11)、全世代で、「ちょうど気になっていた商品の案内があったから」「セール・キャンペーンでお得に購入できたから」を選択する人の割合が多い結果となりました。
プライベートでメールマガジンを読む時間帯として、多くの世代が平日の帰宅後や休日の余暇にメールを読む傾向あり。
<図12>あなたがプライベートでメールマガジンを読む時間帯を教えてください ※複数回答可
図12の「あなたがプライベートでメールマガジンを読む時間帯を教えてください」という質問に対して、「平日の帰宅後」にメールマガジンを読む人が39%と最も多く、「休日の余暇」にメールを読む人が34%と次いで多い結果となっています。リラックスしている時間帯にメールをチェックする傾向多いことがわかりました。
<図13>【年齢別】あなたがプライベートでメールマガジンを読む時間帯を教えてください ※複数回答可
図12の回答を年齢別で見ると(図13)、多くの世代が平日の帰宅後や、休日の余暇・夜間、平日のお昼休憩中にメールを読むことが多い結果となりました。また、60代以上では、休日の午前中もメールを読む人が一定数いることがわかりました。
●メールマガジンの課題
メールマガジンを読まない理由は、「件名に興味がない」「忙しい」という結果に。読者に興味を持ってもらうためには件名と配信のタイミングが重要。
<図14>あなたは送られてくるメールマガジンを読まない(開封しない)ことはありますか
図14の「あなたは送られてくるメールマガジンを読まない(開封しない)ことはありますか」という質問に対して、76%の人が「はい」を選択しました。
<図15>あなたがメールマガジンを読まない(開封しない)ときの理由はなんですか ※複数回答可
図14の質問で「はい」を選択した人に対して、「あなたがメールマガジンを読まない(開封しない)ときの理由はなんですか」という質問をしたところ(図15)、「件名に興味がない」が75%と最も多く、続いて「忙しい」が37%となりました。読者にとって「読む価値がある」と感じる件名にすることが重要であり、逆に興味を喚起できなければ、プライベートのメールマガジンは読まれる優先度が低くなることがわかりました。
<図16>そのときのあなたの行動に近いものを選んでください
さらに、「そのときのあなたの行動に近いものを選んでください」という質問をすると(図16)、61%の人が「未読のまま、削除する」を選択しました。一方で、「開封するが、中身を読まない」(17%)「中身を読まず、メールソフトの機能で開封済みにする」(4%)のように、開封しているが読まれていないケースが21%あることもわかりました。
メールマガジンを解約したことがある人は6割を超える。その理由は、「内容が面白くない」「配信頻度が多い」。コンテンツの質と個人に合わせた最適化が求められる。
<図17>あなたはプライベートで購読しているメールマガジンを解約(またはフィルター等で設定して読まない)したことがありますか
図17の「あなたはプライベートで購読しているメールマガジンを解約(またはフィルター等で設定して読まない)したことがありますか」という質問に対し、63%の人が「はい」を選択しました。
<図18>あなたがメールマガジンを解約する(またはフィルター等で設定して読まない)理由はなんですか ※複数回答可
図17の質問で「はい」を選択した人に対して、「あなたがメールマガジンを解約する(またはフィルター等で設定して読まない)理由はなんですか」と質問したところ(図18)、65%の人が「内容が面白くない」、次いで64%の人が「配信頻度が多い」を選択しました。
<図19>【年齢別】あなたがメールマガジンを解約する(またはフィルター等で設定して読まない)理由はなんですか ※複数回答可
図18の回答を年齢別で見ると(図19)、全世代で「配信頻度が多い」、「内容が面白くない(興味深くない)」を選択した人が多いことがわかりました。メールマガジンの解約を防ぐには、読者の興味やニーズに合わせた内容や情報を、適切な頻度で提供することが重要です。
登録しているメールマガジンが勝手に迷惑メールフォルダに入っていた経験がある人は、半数以上。メールの配信設定や認証の見直しが必要。
<図20>あなたは登録しているメールマガジンが勝手に迷惑メールフォルダに入っていた経験がありますか
図20の「あなたは登録しているメールマガジンが勝手に迷惑メールフォルダに入っていた経験がありますか」という質問に対し、52%の人が「はい」を選択しました。約2人に1人が、登録しているメールマガジンが迷惑メールフォルダに入ってしまい、メールを見逃した経験があることを示しています。迷惑メールとみなされないようにするため、SPFやDKIMなどのドメイン認証の活用はもちろん、メール配信頻度の見直しやエラーアドレスのクリーニング、そしてユーザーにとって価値のある情報を届けるようにするなど、総合的な対策が必要だと考えられます。
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出典元:【調査レポート】1,125人の生活者に聞いた「メールマガジンに求めるもの」/株式会社WOW WORLD