営業時代に担当した新人教育をきっかけに、教育・人事のスペシャリストの道へ
本記事は、WOW WORLDがスポンサーを務めていた『森清華のLife is the journey』の放送内容の一部をテキストでご紹介するものです。当番組はかわさきエフエム(79.1MHz)にて2016年10月から2025年3月まで放送。パーソナリティの森清華さんが、最前線で活躍されている企業経営者や各界のスペシャリストの“人生の分岐点”から、「これからのキャリア、生き方のヒント」を紐解きます(※文中の組織名、ゲストの方の肩書等は放送当時のものです。) 8年半にわたって多様な分野から400名以上のゲストをお招きしてきた当番組ですが、今回紹介する放送で最終回を迎えます。
最終回のゲストには、当社、株式会社WOW WORLD 経営管理部で人事&人材・カルチャーチームのリーダーを務める嬉野結(うれしの・ゆい)を森さんから指名いただきました。WOW WORLDは、企業と顧客をマルチチャネルでつなぐシステム「WEBCAS」シリーズを中心に、SaaSの開発・提供を通して企業や団体のCX向上を支援する事業を展開。人事&人材・カルチャーチームでは、採用・社内教育・エンゲージメント向上・社内カルチャー浸透などを担当しています。 嬉野は新卒でWOW WOLRDに入社し、当初は営業を担当しますが、部署内の新人教育プロジェクトに携わったことをきっかけに社内教育や人事の分野に進み、現職に至ります。仕事の傍ら、国家資格であるキャリアコンサルタントを取得し、社内でのキャリア面談などに活かしています。 そんな嬉野がキャリアに対する考え方や思いについて語りました。
【キャリアのスタート】 WOW WOLRDに営業職として入社し、積極的な取り組みで教育・採用・人事へとキャリアを広げる
森さんー WOW WOLRDに新卒で入社された嬉野さんですが、会社との出会いはどのようなものだったのでしょうか?嬉野ー きっかけは、就職活動で使っていたナビサイトのスカウトメールです。スカウトメールというとテンプレート的なものが多いイメージでしたが、WOW WOLRDからのメールはまったく違いました。私の自己PRの内容に具体的に言及しながら、私が自社の事業にいかにフィットするか、そして活躍が期待できる人材であるかということが言葉を尽くして書かれていました。これには心が動かされました。それまで IT企業にはまったく目を向けておらず、業界知識もない状態でしたが、スカウトメールの文面から「きっとこの会社は人を本当に大切にする会社に違いない」と感じ、すぐに会社説明会に参加して、そこからはWOW WOLRDを第一志望にして就職活動をしていきました。森さんー 入社当初はどのような仕事を担当されていたのでしょうか?嬉野ー 営業部門に配属されて「WEBCAS」シリーズの営業担当となり、お客様からいただいた問い合わせ・資料請求への対応から、商談、契約手続き、アフターサポートまで、一気通貫でおこなっていました。森さんー 新規のお客様への営業活動に取り組まれる中で、何か工夫されたことはありますか?嬉野ー 一番工夫したのは「最初の電話」です。資料請求をいただいたお客様にお電話を差し上げるのですが、最初の印象が良くないと、なかなか関係性を築けずに終わってしまうことが少なくありませんでした。そこで意識したのが、「相手の方の声より半音~1音ほど上のトーンで、テンポも少し早めに話す」というテクニックです。この話し方はアナウンサーの方が紹介していたもので、このことを意識するようになってからは、電話を切られることもぐっと減りました。森さんー その後、営業から教育の分野へと移られることになりますが、その経緯はどのようなものだったでしょうか?嬉野ー 営業部内で新人教育プロジェクトが立ち上がり、その担当者になったことが最初のきっかけでした。自社製品に関する知識を新人に教えていくための教育プログラムを組み立て、それを実践していくことがプロジェクトの目的でしたが、実際に教える立場になってみると、それ以外にも新人の成長に役立つことをいろいろと教えてあげたいと思うようになり、新人教育全般へと対象が広がりました。営業部内で教育プロジェクトが軌道に乗ってからは、この取り組みを部内でとどまらせておくのはもったいないと思い、会社に提案して部門横断的な教育プロジェクトへと広げていきました。そうした経緯から、教育担当として経営管理部に移ることになりました。森さんー 今振り返ってみて、嬉野さんのなかでキャリアの分岐点となったのはどのような場面でしたか?嬉野ー 営業部から経営管理部に移って教育担当となり、さらに採用も担当することになったときが最大の分岐点でした。入社6年目のことだったと思います。経営管理部に移ってしばらくの間は教育専門だったので以前の仕事から連続性がありましたが、採用も担当することになり、人事という新しい分野のキャリアが始まったという感じでした。 森さんー 新しい分野への挑戦は容易なことではないと思いますが、人事の分野には当初どのように取り組まれていったのでしょうか?嬉野ー 人事や関連法令に関する参考書を読んで基礎知識を習得しながら、実務については人事の先輩方から生の声を集めて理解を深めていきました。当時の社内では人事について相談できる先輩があまりいなかったので、会社が所属する団体の人事部を訪問し、「私は人事の初心者です」と正直に伝え、具体的な事例などを教えていただけないかとお願いしました。皆さん温かく迎えてくださり、自身の経験をもとに勉強の仕方なども親身に教えていただきました。森さんー 教育や人事の分野で経験を重ねた現在の目から見て、今の会社に必要な教育や広めたい事柄といえば、どのようなことでしょうか?嬉野ー 若い人が先輩方に元気に声をかけていくこと、そのためには若い人が気軽に声をかけられるような場をつくっておくことです。これにより職場全体が明るくなることはもちろん、コミュニケーションが活性化し、事業成長につながると考えています。 スカウトメールをきかっけにWOW WOLRDに入社し、営業職として顧客対応をするなか、部署内の新人教育を担当したことが起点となり、社内横断的な教育体制の推進を担うようになった嬉野。その後、さまざまな壁を乗り越えながら、教育の枠を超えて採用・人事へとキャリアを広げ、社内カルチャーの浸透にも取り組むようになります。自身を取り巻く環境の変化に向き合いながら、これから始まる新たなキャリアのステージへと挑もうとしています。
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