取り組み・活動

私の働き方
2026年07月08日

7年の時を経て復職、品質保証として新たな一歩。一人では生み出せない価値をチームで創出

本コーナーでは、WOW WORLDで働く人が、社会やお客様、仲間とどのように歩み、どのような自己実現を目指しているかを紹介します。

今回は、インフラ基盤マネジメント部 品質保証チーム シニアエキスパートのN.Yです。大手精密機器・電子機器メーカーで複合機の組み込みエンジニアとしてキャリアをスタートし、その後WOW WORLD(旧エイジア)に入社。一度退職し専業主婦、非常勤研究員を経て、7年ぶりに当社へ復職しました。現在は、認証取得・維持に関する業務を中心に、品質保証に携わっています。これまでのキャリアや会社に対する想い、日々どのような姿勢で仕事に取り組んでいるかを紹介します。
私の働き方(N.Y)イラスト

複合機の操作パネル開発に従事、新製品開発に足踏み

理系の大学院修了後、大手精密機器・電子機器メーカーに入社しました。当時メイン事業だった複合機の部署に配属希望を出し、組み込みソフトの設計開発をすることとなりました。

私が担当していたのは、複合機の操作パネルの開発です。当時はボタン式の操作パネルが主流でしたが、やがてタッチパネル方式の新製品開発が始まりました。より高度な画面表示が求められる一方、機器の処理能力には限りがあり、開発は苦労の連続でした。

早く世の中に価値を届けたいという思いがあった一方で、何千人もの関係者が関わる大規模な企画では、一人で変えられることに限界があることも実感していました。より主体的に働ける環境を求め、6年目に転職を決意しました。

WOW WORLDに転職し、裁量あるものづくりを体感

元々メーカーで働いていたので、できることならまた自社製品を持っている企業で働きたいと考えていた中、WOW WORLD(旧エイジア)と出会います。ベンチャーのような勢いがあり、和気あいあいとした社風に好感を持ち、入社を決めました。

当時の開発部は5~6人の少数精鋭。私は、メール配信システム「WEBCAS e-mail」の周辺アプリケーションとして提供していたデコツール(モバイル向け装飾メール作成ツール)や、メールリレーサーバーの通数カウントの開発を担当していました。画面の構成など好きなようにやっていいよ、と言われ自由に取り組める環境でした。それまでは機器内部のソフトウェア開発でしたが、自分が作ったものが画面上ですぐに形となって見えるWeb開発は新鮮で、とても楽しかったです。

また、意思決定が早く、それゆえに製品になる過程が早いのが印象的でした。自由で裁量は大きいけれど、先輩たちは面倒見がよくて細かくチェックしてくれるので、安心して仕事に取り組めました。

数年後、第1子の産休育休を経て、時短勤務で復帰します。家庭状況など配慮してもらい、技術的な調査や機能開発のとりまとめを担当することに。当時は女性社員も少なく、産休育休を取得したのは私が2例目でした。前例がほぼない状況でしたが、皆さんに助けてもらったおかげで不安を感じることなく仕事と育児を両立することができました。安心して働き続けられる環境だったことを今でもありがたく感じています。

その後、第2子産休育休中に単身赴任していた夫がしばらく赴任先に留まることが決まり、関西に引っ越すため、復帰せずに退職しました。

専業主婦から非常勤研究員へ。実験ロボットの制御を追究

夫の転勤の可能性を考慮し、約5年間は専業主婦でした。下の子が幼稚園に入り自分の時間も増え、夏休みなど長期休暇が取れる仕事を探していたところ、大学でのパート求人を見つけました。大学の研究室秘書を申し込んだのですが、教授が私の経歴を見て研究職を紹介してくれました。秘書より自由がきくし、企業と違って短期的な成果を求めているわけではないから、と言われ大学の研究機関で非常勤研究員として働くこととなります。

私は化学実験ロボットを制御するプログラミングを担当しました。人の手の動きを再現し、24時間実験を回すにはどうすればよいかを模索しました。元々使っていたプログラミング言語ではありませんでしたが、学ぶのは好きなので勉強しながらプログラムを書いて動かしてみて、どう指示すれば理想の動きになるかを考えるのは面白かったです。

研究機関に所属して2年弱が経ったころ、当社代表から連絡があり、久しぶりに近況を報告する機会がありました。当時と違い今はリモートでも働ける環境になり、関西に住んでいる社員もいるから、テストチームの管理者として復職しないかと声をかけてもらったのです。ブランクもあるし、リモートワークもしたことがなかったので、働けるのかな?という思いもあり、復職について家族に相談したらポジティブな反応をもらいました。せっかく声をかけてもらったし、当時お世話になった恩を返せればと思って復職を決めました。

WOW WORLDに復職。初めてのマネジメントと認証業務

2024年4月にWOW WORLDに再就職し、開発部のテストチーム副部長としてテスト管理を担当しました。チームメンバーは当時私を含め10人。これまでテストの実務経験がほぼなかったため、実務はリーダーに任せ、私はメンバーのモチベーション管理や他部署との窓口を担いました。メンバーの作業内容を具体的に把握したかったのですが、復職してしばらくはわからないことも多く、もどかしかったです。
入社して数か月はなかなかメンバーの本音を引き出せませんでした。しかし、日々色々な話に耳を傾け、できる限り行動し続けたことで、次第に部長には直接言いづらい悩みも相談してくれるようになりました。そうした積み重ねを通じて、少しずつ信頼関係を築けたと感じています。

2024年11月には、品質保証チーム副部長となり、テスト管理業務にプラスして、認証業務も担当することとなりました。認証業務は、主にISMSやプライバシーマーク(Pマーク)の運用・更新作業です。各認証の要求事項通りに業務が回っているかをチェックし、外部監査の審査に臨みます。2025年12月には、「WEBCAS」シリーズの3製品が政府のセキュリティ評価制度「ISMAP-LIU」を取得しましたが、この認証取得ではメイン担当者としてプロジェクトを推進しました。その後、部署の再編成などがあり、2026年4月からインフラ基盤マネジメント部の品質保証チームでシニアエキスパートとして認証業務に携わっています。

認証業務は知識経験ゼロからのスタートで、たくさんの人にサポートしてもらいました。特にISMS、Pマークについては、認証更新に長年携わってきた営業部の方が、忙しい中でも担当業務の枠を超えて親身に相談に乗ってくれました。また、グループ会社の株式会社マーケティングアプリケーションズ(MApps)の担当者からも、数え切れないほどのアドバイスや支援をいただき、同社が導入していた認証管理システムを当社でも採用しました。当時は目の前のタスクをこなすのに精いっぱいで、手段にとらわれすぎていたように思います。初めて監査対応をした際、ただツールの仕様に沿って回答していましたが、本来は背景や目的が何なのかを理解し、その要求を満たす回答をするべきだと気付かされました。それでも、監査員の方々からは「初めての担当でここまで対応するのは大変だったと思います」と労いの言葉をかけていただき、今後の励みになりました。

プログラミングと認証業務は、理系と文系くらい全く違う仕事内容ですが、どちらも本質を理解して落とし込む、というベースの考え方は変わりません。40歳を過ぎて、これまでのキャリアに関係ない、まったく新しい分野に挑戦することになるとは思いませんでしたが、やりがいを感じています。

これらの業務はチームだからこそ乗り越えられました。エンジニアとして働いていたときは一人で黙々とプログラミングするのが好きでしたが、認証業務での経験を経て、チームで課題解決することの楽しさを実感しました。自分にはない知識、仕事の進め方、価値観など、多くの人から学びを得ました。

今後、認証業務に加えて品質保証の推進にも注力し、品質向上施策やWEBCASの障害分析など、会社に良い影響をもたらせるような取り組みをしていきたいと考えています。品質保証と認証業務に共通するのは関係者との連携強化です。各部署の人たちが気持ちよく協力してくれるような働きかけを心がけつつ、品質保証の分野でも資格取得などを通じて着実に研鑽を積んでいきたいです。業務を習熟してからも、組織の内側にいながら外から見るような目線を忘れず、常に客観的に現状を見つめていきたいです。

お互いの強みを認め合い、組織全体の活力を高める

チームメンバーと「これは厳しいね(苦笑)」と泣き言を言うこともありますが、何事もやると決まったことは前向きに取り組む姿勢を大事にしています。仕事は自分の進みたい道や考えていることとずれるときもありますが、その時々で助けてくれる人が必ずいるはずです。私の周りにも助けてくれる人がたくさんいて、日々エネルギーをもらっています。年を重ねたことと、一度会社から離れたこともあり色々な人の頑張りが見えるようになりましたし、自分も頑張ろうという気持ちになれます。

当社には縁あって再び入社し、活躍する場をあらためて与えてもらったことに感謝しています。会社全体がワンチームとして、みんなが前向きに働く、活気ある職場になるよう微力ながら貢献できたら嬉しいです。

※所属部署や名前はインタビュー当時のものです(インタビュー2026年6月1日)