取り組み・活動

広報レポート
2025年09月30日

30周年に寄せて。企業文化の浸透が生み出す「成長と変化」を振り返る ~監査役・長山氏インタビュー~

当社、株式会社WOW WORLDは2025年4月に創立30周年を迎えました。
前回の広報レポートでは、代表取締役社長・美濃のインタビューを掲載。クラウド事業移行への決断から組織改革、そして経営理念の刷新まで、会社と自らの歩みを振り返りました。
本記事では、2004年より監査役・取締役などさまざまな立場で当社に関わり続けてきた長山氏に、当社の成長の軌跡と変化について伺いました。

WOW WORLDに参画した経緯を教えてください

2004年に中小企業基盤整備機構の経営支援アドバイザーとして、当時のエイジア(現WOW WORLD)の上場準備を支援するために参画しました。限られた人数での体制で、最初は「大丈夫だろうか」と不安もありました。しかし、準備を進める中でメンバーが驚くほど成長し、翌2005年10月には無事にマザーズ(現グロース)上場を果たしました。
その後、監査役が不足していたことから社長に声をかけていただき、そのまま監査役に就任。以来19年間、さまざまな立場でWOW WORLDに携わってきました。

長年関わってきた中で感じる会社の変化はありますか?

参画した初期は会社として未整備な部分も多かったのですが、現在はビジョン・ミッション・バリュー・クレドが明確に定義され、社員全員が共通の理念を持って行動できるようになったと思います。
「社会にWOWを!」「クライアントにWOWを!」「仲間にWOWを!」というバリューは各部門で行動指針として浸透しており、組織のブレない軸として機能しています。
初期と比較して取締役会の議論も自由闊達になり、若手からベテランまで意見を交わせる風土が形成されました。
また、柔軟な勤務体系や産休・育休制度の整備も進み、実際に制度を活用しながら活躍する社員が増えています。

特に厳しかった時期に直面した課題と、それをどう乗り越えたのか教えてください。

大変だったことはいくつもありますが、特に印象に残っているのは上場翌年から業績が低迷し、上場廃止基準に抵触しかけた時期です。大きな危機でしたが、社長がリーダーシップを発揮し、受託開発事業からの撤退を決断しました。そして経営陣と社員が一丸となり事業の立て直しに取り組んだことで、会社を再び成長軌道に戻すことができました。

今後、当社がより成長するには何が必要か、監査役の視点で教えてください

立場上、監査役は直接の業務には携わりませんが、今後の成長には「グループシナジーの創出」が鍵になると考えています。
現在当社を含む4社がグループ企業となっており、マーケティング領域のさまざまな事業を展開しています。WOW WORLDでは、メッセージ配信をはじめとするコミュニケーションシステムやエンゲージメントソリューションの開発・販売等をおこなっていますが、グループ企業ではCMSやリサーチプラットフォームの提供、Webサイト構築やデジタルマーケティングの戦略立案、マーケティングのコンサルティングサービスなどを展開しています。今後はグループ間の連携をより強固なものにすることで、あらゆる側面から企業のマーケティング活動を支援できるようになると感じています。また、これら各社の強みを活かしてグループシナジーを発揮することで、経営理念である「人と技術の力で、驚きがあふれるセカイを」の実現につながっていくと考えています。

これからのWOW WORLDへの期待やメッセージをお願いします

少数精鋭の体制を保ちながらも、単なる「いい会社」で終わらず、役職員が一致団結して困難に打ち勝てる力強い組織であり続けてほしいと願っています。
社員の皆さんには、社会に役立つ仕事をしているという誇りを持ち、自ら工夫して業務を遂行し、新しい挑戦をやめずに自分自身を成長させてほしいと思います。

おわりに

創立30周年を迎え、長山氏にこれまでの歩みを振り返っていただきました。インタビューを通して、WOW WORLDの文化や価値観が会社の成長を支えてきたことが改めて伝わってきました。当社は今後も「人と技術の力」を磨き続け、顧客や社会に驚きや快適さを提供していきたいと考えています。これからのWOW WORLDも、どうぞよろしくお願い申し上げます。